米中対立が続くなか、米国でも対中感情が悪化している。米世論調査機関ピュー・リサーチ・センターの調査によると、米国人回答者の9割近くが、中国をパートナーではなく、競争相手もしくは敵と見なしていたという。(イメージ写真提供:123RF)

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 米中対立が続くなか、米国でも対中感情が悪化している。米世論調査機関ピュー・リサーチ・センターの調査によると、米国人回答者の9割近くが、中国をパートナーではなく、競争相手もしくは敵と見なしていたという。

 米国人の対中感情の変化は米国で暮らす華人や華僑も実感しているようだ。中国の動画サイト・西瓜視頻は14日、「米国人が中国人を好きではない理由」と題する動画を配信した。

 動画では、中国人は米国で「あまり好感を持たれていない」ことを肌で感じていると紹介した。しかし、ある米国人女性が語った理由を聞いて納得したそうで、その話を披露している。その女性によると、米国人は中国人が「嫌い」なわけではなく、中国人の優秀さに「嫉妬」しているそうだ。

 たとえば、大学では中国人留学生の成績は非常に優秀で、多くの中国人がとても社交的で文化面でも優れているのだという。そして、なにをやっても完ぺきで「ほとんど欠点がない」ので、自然な人の心理として排他的になるのだと分析している。

 動画の主張は、一部の中国人にとっては納得のいく説明だったのかもしれない。コメント欄には、「出る杭は打たれるということだな」、「米国は建国200年程度で、中国には5000年の歴史があるからな」などの意見が書き込まれていた。

 「中国人は優秀すぎるから好きではない」と、本当に思っている米国人がどのくらいいるかは分からないが、少なくともこの見方は中国人にとっては納得がいったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)