<TOTOジャパンクラシック 2日目◇5日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>
腰痛を抱えながら出場する稲見萌寧が、「67」と5つ伸ばす好ラウンド。トータル6アンダーまで伸ばし、一気に上位争いに食い込んだ。「昨日よりも(腰痛は)悪化していて、朝の練習場で打てなかった。回り切れるか心配だった」というなか、痛み止めを服用しながらビッグスコアを記録した。
スタートホールからショットを2〜3メートルのチャンスにつけて3連続バーディ。「(痛みを)言葉で説明するのは難しいけど、1カ所ではなく広範囲。固まって動かないとか症状もいろいろ」と満身創痍ではあるが、パットの好調ぶりにも後押しされ順位を上げた。
この日は渋野日向子、笹生優花とのラウンドが実現。メジャー女王2人と東京五輪メダリストの競演は、笑い声がよく聞こえた。「楽しく回れたのはすごくよかった」と、痛みがあるなかその存在も励みに。ひさしぶりに回った笹生については「ティショットの飛距離がすごい」とそのパワーに改めて見惚れたが、それ以上に「他愛もない話ができる」ことが“楽しく回れた”要因となった。
「ここ何週間かまともにフルショットができていない」と、スイングは6割程度で抑えている。それでも持ち前の精度で6つのバーディを量産した。「今はゴルフよりも、あと2日間回り切れたらいいなくらいしか頭にない」というが、その状態でも優勝がはっきりと見える位置につけた。
2日目を終えて、現在の賞金ランクトップ3が軒並み上位につける展開になった。現時点で賞金ランク3位の小祝さくらが単独首位、そして同2位の古江彩佳が1打差の2位。賞金ランク1位の稲見としても、リードを守るため置いて行かれるわけにはいかない。ただ賞金女王争いについては「意識していない」とキッパリ。「みんなもあまり気にしていないと思う。今は目の前の試合に集中するのでいっぱいいっぱい」と、腰をケアしながら一打一打に集中するだけだ。
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