G大阪の左サイドを制圧する(写真は2017年) photo/Getty Images

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AFCチャンピオンズリーグでガンバ大阪はタンピネス・ローバースFCと対戦。2ゴールを奪って初戦で勝利を勝ち取った。先制ゴールを導いたのは、けがから復帰戦となった藤春廣輝だった。

先制点は26分、左サイドから藤春が仕掛けると、クロスボールにパトリックが強烈なヘディングシュートを叩きつけてゴールをゲット。藤春は復帰後すぐに得点を創出してチームに貢献した。

藤春は最初からパトリックを狙ってクロスを上げていたのだろう。ヘディングが得意なパトリックに対してあえて対空時間の長いボールを上げることを選択。頭で合わせやすいクロスボールは見事にパトリックへと渡り、狙い通りにゴールネットを揺らす。

チームは松波正信監督体制となり、[3-6-1]のシステムを導入。左WBには20歳の塚元大が起用されていた。塚元も積極的な仕掛けからチームに貢献しているものの、経験値という部分も含めて藤春の起用はチームに大きな武器となるだろう。パトリックへのクロスもその1つに挙げられる。

G大阪はリーグ戦で、15試合を戦い3勝5分7敗と低迷。ただ離脱していた藤春がACLで本格復帰となれば、後半戦の逆襲へ向けた大きな力となるだろう。過酷なACLでの戦いとなるが、G大阪にとっては復活への大事な大会となるかもしれない。その立役者の1人となるのが藤春だ。