三軒茶屋に寿司酒場「サンチャモニカ」が誕生。ワインに合わせる生穴子にまぐろ三重奏!?

ワインとのマリアージュを楽しむ寿司酒場が誕生

2021年6月22日(火)、ワインと一緒に楽しむ寿司酒場「寿司とワイン サンチャモニカ」がオープン。高額な寿司屋に予約が殺到する “鮨バブル“ 時代は終焉を迎え、世間には手頃に食べられる寿司ブームが到来しつつあります。

このたびのオープンに先駆けて、macaroni編集部はさっそく「寿司とワイン サンチャモニカ」へ潜入!“カウンターのお寿司は勇気がいる” という人でも気軽に楽しめる同店の魅力をたっぷりとお伝えします。

三軒茶屋「寿司とワイン サンチャモニカ」

お店は三軒茶屋駅から徒歩2分、都市型商業施設「GEMS 三軒茶屋」の地下1階にあります。出口から歩いてすぐなので、アクセス抜群。

カタカナで “サンチャモニカ” と記された暖簾が目印、入口の上に光るネオンの握りがかわいいですね♪

明るい店内で、カウンター寿司初心者でも安心

スタイリッシュで落ち着いた雰囲気の店内。席はカウンター、テーブルのほかに個室もあります。1人飲み、家族や友人との食事会など、いろんな場面で気軽に利用できそうですよ。

サンチャモニカは少し敷居が高いと思われがちな「ワイン」と「寿司」の2つを、もっとカジュアルに楽しむための寿司酒場。伝統的な江戸前寿司の技法を踏まえながら、ワインとのマリアージュを考え、洋の食材を使うなど、型にとらわれない自由なスタイルの寿司を堪能できます。

サンチャモニカ究極コースの一部をご紹介!

サンチャモニカではアラカルト注文もできますが、寿司とのマリアージュをたっぷりと楽しめるコースがおすすめ。自分が何を飲みたいか、何が好きなのかわからないというときは、お店の方が提案してくれるので安心ですよ。

それでは、「サンチャモニカ究極コース」5,000円(税込)の一部をご紹介していきましょう。

磯の香りが凝縮された「しじみ1番汁」

コースの最初に出てくるひと品は「しじみ1番出汁」。見た目からもしじみ出汁の濃さがわかります。

まさにしじみの旨みが凝縮した、滋味深く濃厚な味わい。飲めば飲むほどに、磯の香りが広がっていきます。お酒を飲む前に胃の調子を整えてくれそうな1杯ですね。

さっぱりおつまみ「水ダコとクレソンのバルサミコ」

揚げた水ダコとクレソンを合わせ、バルサミコやしじみ醤油を加えた「水ダコとクレソンのバルサミコ和え」。クレソンは海のなかの海藻を想わせるような盛りつけです。

水ダコは旨みが詰まっていて、噛むたびに甘みを感じます。そこへクレソンのシャキっとした食感とほんのりとした苦み。さらにはバルサミコの甘酸っぱさも相まって、すべての食材の相性が抜群ですね。

珍しい生ヒモ入り「余韻で飲めるほっき貝」

サンチャモニカの「余韻で飲めるほっき貝」は、ほかにはないヒモや貝柱も一緒に握った1貫。さらに驚くのが、ヒモ部分が “生” というところ。通常は火を通して提供されることが多いのですが、生だとヒモの持つ旨みや食感をたっぷり味わえるのだそう。

商品名のとおり、ひと口食べれば、それだけでお酒を飲み干してしまいそうなほど、口の中に旨みが残り続けます。全体的に身が大きくて分厚い……!コリコリでくにゅっとした食感もたまりません。

おすすめペアリングは「百十郎 純米酒 赤面」

ほっき貝のおすすめペアリングとして提供されたのは、岐阜県の「百十郎 純米酒 赤面」。キリっとした辛口で、貝の甘みが引き立ちます。

注目メニューの「まぐろ三重奏」

迫力満点、注目の「まぐろ三重奏」は必ず頼みたいひと品。大トロ、炙りトロ、漬け赤身の3種類のまぐろを重ねた1貫で、シャリはほとんど見えません。

店員さんからは「必ずひと口で食べてください」のひと言。あまりのボリュームに戸惑いながらも、一気にいただきます。大トロは舌の温度で溶けるほど脂がのっていて、炙りトロは香ばしさとやさしい脂の甘み、漬け赤身はまぐろの旨みが凝縮。

それぞれ部位や調理方法はちがうのに、旨みのかけ合わせが計算されていますね。最後は一体となって溶けていきます。

おすすめペアリングは「丹波ワイン 樽熟成」

まぐろ三重奏のペアリングにおすすめされたのは、京都府の「丹波ワイン 樽熟成」。日本固有種であるマスカット・ベリーAを使用した、軽やかな赤ワインです。

焼いた木樽のなかにワインを入れて作るため、ナッツやトーストのような香ばしい香り。まぐろと合わせると、“芳ばしいバターソテー” のような味わいを楽しめますよ。

ワインにも日本酒にも合う「うなチー巻き」

うなぎとクリームチーズの巻物、お酒のつまみにおすすめな “あて巻き” です。うなぎの甘みとクリームチーズのクリーミーでコクのある風味が海苔の香りと相性抜群!ワインや日本酒……どのお酒のおつまみにも合う組み合わせですね。

希少価値の高い「黄金生穴子」

これまた珍しい生の穴子の握りが登場!筆者も初体験です。東京でも希少だといわれており、弾力のある身とたっぷりとのった脂が特徴です。

ほんのりピンク色で透き通った身。よくみると、穴子特有の筋がありますね。歯ごたえがあり、噛むほどに脂の甘みを感じられます。こうした新たな発見があるのも、サンチャモニカの魅力なのではないでしょうか。

おすすめペアリングは「ルカツィテリ・クヴェヴリ」

黄金生穴子におすすめのペアリングは、ジョージアの「ルカツィテリ・クヴェヴリ」というオレンジワインです。オレンジワインとは白ブドウを使い、赤ワインの醸造工程で作った黄金色のワインのことをいいます。

庭を意味する “クヴェリ” の名のとおり、庭にツボを埋め込んで作られているのだそう。オレンジワインの華やかな香りや甘みが、生穴子と合わさることでまろやかな風味を楽しめました。

デザート代わりの「黒豆マスカルポーネ」

デザートやシメの卵焼き代わりに提供されるのは「黒豆マスカルポーネ」。サンチャモニカの系列店である「酒ワイン食堂 今日どう?」の人気メニューのひとつだそうですよ。

ホクホクとした甘い黒豆と、やわらかくてクリーミーなチーズのバランスが取れたひと品。一度食べたらクセになってしまうこと間違いありません。甘いのが苦手な人でも、これならペロリと食べられると思います。

おすすめペアリングは「ロバートソン・ゲヴュルツトラミネール」

最後のペアリングにおすすめされたのは、南アフリカの甘めのワイン「ロバートソン・ゲヴュルツトラミネール」です。素朴でやさしい甘みの黒豆マスカルポーネが、マリアージュすることで奥深さと香りが加えられた大人なデザートに変身。

オーナー綱嶋さんの想い

最後に、オーナーである綱島恭介さんのご紹介を。ワインソムリエの資格を取ることをきっかけに “ワインと日本酒をもっとおもしろくする事業をしたい” という想いから、独立した綱嶋さん。

系列店を営むなかで「ワインを飲みたくても何を飲んでいいかわからない」という声や「カウンター寿司は敷居が高い」という意見を聞き、一般的にワインと寿司には壁が作られていることを認識。

それら2つをもっとカジュアルに楽しめないかということで、 “お寿司とワインをポップに” をコンセプトに寿司酒場をオープンするに至ったとのことです。

たしかに、メニューに記されたワインや日本酒はグラスで499円~という価格帯。いただいたメニューの構成にはもちろん、初心者が挑戦しやすい価格設定からも、オーナーの想いを感じ取れました。

昨今の寿司ブームに一石を投じる新店

冒頭でもお伝えしたとおり、昨今は寿司ブームによって、平均予算2~3万の高級寿司店が続々とオープンしています。その一方で「適正価格でおいしい寿司を楽しんで欲しい」というお店も登場。そのひとつがサンチャモニカであるといえます。

さらに同店では、生穴子やまぐろ三重奏のように珍しい魚の楽しみ方、ワインとのマリアージュによる新しい味覚の発見がありました。ぜひ三軒茶屋で食事の機会がある際は、訪れてみてはいかがでしょうか。

店舗情報

店舗名:寿司とワイン サンチャモニカ
電話番号:03-6805-2998
最寄駅:三軒茶屋
郵便番号:154-0004
住所:東京都世田谷区太子堂4-23-11 GEMS三軒茶屋 B1F
市区町村:世田谷区
町域:太子堂4-23-11 GEMS三軒茶屋 B1F
営業時間:7/1~ 平日12:00~15:00、17:00~23:00(LO.22:00)~6/30 平日 17:00~23:00(LO.22:00)、土日 15:00~23:00(LO.22:00)※状況により変更となる場合あり
定休日:不定休

※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。