炊飯器で驚きのもっちり仕上げ!「ぶた肉と甘栗のタイ風おこわ」【調理家電でラク家事ごはん #3】

タイ料理でも中華風?なじみ深い味わい「ぶた肉と甘栗のタイ風おこわ」レシピ

炊飯器でもち米を炊くと、どうにもおいしくならない……と思っていませんか? いえいえ、蒸し器で蒸したようにおいしく炊き上げるコツがあるのです! 連載3回目となる今回は、タイ料理研究家の鈴木佳代子先生の「ぶた肉と甘栗のタイ風おこわ」をご紹介します。

「ぶた肉と甘栗のタイ風おこわ」のレシピ

材料(2人分)

「タイ料理は中華料理にとても影響を受けています。今回のおこわもそのひとつ。しょっぱめのぶた肉と甘い栗を合わせることで、味わいに深みを出しています。

炊飯器でもち米を炊くとベチョッとしがちですね。炊けたらすぐに混ぜ、器に移し替える。そうすることで、もち米一粒一粒がもちもちとした、蒸し器で蒸し上げたような仕上がりになります。炊飯器でそのまま保温するのは絶対にNG!」

材料(2人分)

・もち米(3回洗いザルにあげておく)……1カップ
・水……1カップ
・豚肩ロース肉(1,5cm角に切りしょうゆ小さじ1杯で下味をつける)……70g
・干ししいたけ(水で戻し、薄切り)……2枚
・にんじん(1cm角に切る)……70g
・干し海老(中華食材・水で戻す)……大さじ1杯
・甘栗……8粒
・太白ごま油(なければくせのない油、植物油など)……大さじ2杯
・パクチー……適宜
A にんにく(みじん切り)……1片
A パクチーの根(みじん切り)……1本
A こしょう……小さじ1/8
B しょうゆ……大さじ1杯
B オイスターソース……大さじ1/2杯
B 砂糖……大さじ1/2杯

作り方

1. Aを炒め、香りが出たら肉を加えて炒める

フライパンに太白ごま油と A を入れ、弱火で炒めます。香りが出てきたら豚肩ロース肉を入れ、中火で炒めます。

「にんにく、パクチー、こしょうは、タイ料理では“仲良し3人組”とも呼ばれるメインスパイス。今回のレシピもこの3人組が味の決め手です。パクチーの根がない場合は、茎の部分を細かく刻んで使ってください。お肉の加熱具合は、白っぽくなって表面が固めるくらいの感じで。焼き色がつくほどしっかり炒める必要はありません」

2. 干ししいたけ、もち米、干しえび、Bを加えて炒める

肉に火が通ってきたら、まず干ししいたけを炒め、香りが出てきたらもち米、干しえび、最後に B を加えて炒め合わせます。

「オイスターソースはメーカーによって塩分量が違います。中国産のオイスターソースはたいていタイ産よりも塩分が多いで、中国産を使う場合は量をややひかえめに」

3. 2と甘栗、水を内釜に入れ、炊飯する

炊飯器の内釜に 2 と甘栗、水を入れて混ぜ合わせたら、炊飯します。

4. 炊き上がったらすぐ混ぜて盛り付ける

炊き上がったら熱いうちに水分を飛ばすように混ぜます。

「炊飯器で保温したままにすると余熱で火が入り、ねっちょりとした仕上がりになってしまいます」

あとは器に盛りつけて、パクチーを添えて完成!

さまざまな味と食感をひと口に味わう贅沢

塩気の効いたお肉と甘い栗が奏でる甘辛味が絶妙! ゴロゴロ具だくさんで食感も楽しい、贅沢なごちそうエスニック風おこわです。おいしくて、ついついお腹のキャパ以上にたくさん食べてしまいそう!

今回は甘栗を使用しましたが、「ハスの実や銀杏など季節を感じさせるものでアレンジしてもいいですよ」と鈴木先生。タイ料理といっても辛くはないので、エスニック料理に馴染みがない人にもおすすめです。

取材・文/神山牧恵
撮影/海老沢 勇