台湾では急激なウイルス拡大を受け、多くの学校が18日より自宅でのオンライン授業に切り替えている。しかし、多くの家庭ではまだオンライン授業の準備が整っていないこともあり、授業に出られないなど、混乱が見られた。(イメージ写真提供:123RF)

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 台湾では急激なウイルス拡大を受け、多くの学校が18日より自宅でのオンライン授業に切り替えている。しかし、多くの家庭ではまだオンライン授業の準備が整っていないこともあり、授業に出られないなど、混乱が見られた。台湾メディアの中時新聞網が伝えた。

 台湾の教育部は、全国の学校にオンラインでの授業提供を要請するとともに、学校のネットワークや、オンライン授業用の設備を確認、直ちにオンラインに切り替えるように要請した。18日はオンライン授業初日だったが、多くの家庭でオンラインにつながらないなどの混乱が見られた。

 また、オンラインプラットフォームにログインできなかったり、ストリーミング再生が固まってしまったりとなかなか授業を受けられない状況が見られた。台湾では「酷課雲」という独自のオンライン授業用のプラットフォームの利用を想定していた。しかし、このプラットフォームへの接続がうまくいかず、Google Meetなど、他のプラットフォームに切り替えることでスムーズに授業が提供できた学校もあったようだ。

 また、教師側もまだオンライン授業に慣れておらず、黒板への板書の共有、学生の点呼や学生のマイクのオンオフなど、まだ不慣れな点があり、オンライン授業初日は教師も対応に追われる一日となった。

 保護者達も、学校の休校にともない調整が迫られた。子どもが家にいることになった多くの家庭では、治安の問題などもあり、家に子どもを一人で置いておくのが心配な家庭もあるようだ。共働きの家庭などは、子どもを家に一人にしておくことができず、結果、職場に子どもを連れて行かざるを得なくなったという。

 台湾の教育部は、今後オンライン授業のためのタブレット端末やパソコンのない家庭に、端末を貸与することも検討しており、今後もオンライン授業への対応が急がれている。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)