大人のポテトサラダレシピ。「分とく山」野粼洋光さんの料理メソッドvol.10
香り高くなめらか。クリームチーズと磯の香り漂うポテトサラダ
分とく山の料理人、野粼洋光さんから教わる基本のレシピ。今回は、クリームチーズとごま油をゆでたてのじゃがいもに混ぜ込む、まろやかでコクのあるポテトサラダです。
ほどよい酸味と辛みがあるマスタードが味の引き締め役で、チーズと相性のよい青のりが風味のアクセントになって、あとを引くおいしさですよ。
教えてくれた料理人
「分とく山」総料理長 野粼 洋光(のざき ひろみつ)さん1953年(昭和28年)福島県石川郡古殿町生まれ。武蔵野栄養専門学校卒業後、東京グランドホテルの和食部に入社。5年間の修行を経て八芳園に入る。1980年に東京・西麻布の「とく山」料理長に就任。1989年に南麻布「分とく山」を開店し、2020年現在、グループ店を含む5店舗を総料理長として統括。雑誌、TVなど各種メディアを通して、調理科学、栄養学をふまえた理論的な料理法に基づくわかりやすい和食を提唱。
材料(2人分)
・じゃがいも……150g
・クリームチーズ……60g
・マスタード……小さじ1杯
・青のり……大さじ1杯
・ごま油……大さじ1杯
・薄口しょうゆ……小さじ1/2杯
・塩……適量
カロリーと糖質・塩分量(1人分)
エネルギー:218kcal
糖質:5.5g
食塩相当量:0.7g
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年
調理のポイント
・じゃがいもは皮つきのままゆでることで風味が残り、味わいが豊かになります。
・ゆでたじゃがいもは、熱いうちに材料を混ぜ込むことで味がよく浸み込みます。やけどに注意しながらすぐに皮をむいて塩をふり、次々に材料を加えましょう。
下ごしらえ(準備時間:5分)
じゃがいもとクリームチーズを切る
じゃがいもはよく洗い、4等分に切ります。
クリームチーズは小さく角切りにします。
作り方(調理時間:20分)
1. じゃがいもをゆでる
4等分に切ったじゃがいもを皮つきのままゆでます。
ここが野粼流!ポイント1. ゆでるときは皮付きのまま!
「皮付きのままゆでることで、じゃがいも本来の風味が残りやすく、おいしく仕上がります」
2. 皮をむいて塩をふる
竹串を刺してスッと通るくらいのやわらかさになるまでゆでます。ザルにあげ、手で触れるくらいになったら皮をむきましょう。
3. クリームチーズとマスタード、ごま油を加える
じゃがいもが熱いうちに塩をふり、クリームチーズとマスタード、ごま油を加えます。なめらかになるまで、じゃがいもをつぶしながらよく混ぜ合わせましょう。
ここが野粼流!ポイント2. マスタードとごま油を加える
「マスタードが味のアクセントとなり、ごま油でコクを加えて大人風の味わいに。マスタードは、粒なしタイプが食感を邪魔しないためおすすめです」
4. 薄口しょうゆで味を調え、青のりを加えて混ぜる
なめらかになったところに、薄口しょうゆを加えて味を調え、青のりを入れてよく混ぜます。
5. 盛り付ける
器に盛り付け、お好みの野菜を添えて完成です。
素材のよさをいかしたポテトサラダを作ろう
食卓に上る機会が多い、人気のおかずポテトサラダ。定番の味もいいですが、混ぜ込む具材を変えてアレンジを楽しむのもおすすめです。「季節により、空豆や塩抜きした数の子などを加えても、違った味わいが楽しめます」と野粼さん。主役のじゃがいもの風味をいかした調理で、味わい豊かなひと品に仕上げましょう。
店舗情報
店舗名:分とく山(わけとくやま)
電話番号:03-5789-3838
最寄駅:東京メトロ日比谷線 広尾駅4番出口 徒歩5分
郵便番号:106-0047
住所:東京都港区南麻布5-1-5
市区町村:港区
町域:南麻布5-1-5
営業時間:ディナー:16:00~21:00
定休日:日曜、年末年始
サービス料:10%
個室料:10,000円
店舗の営業時間について、詳しくは公式サイトをご確認ください。
取材・文/大河内美弥(macaroni編集部)
料理・撮影/とも花