2021年7月21日から競技開催が予定されている「東京オリンピック」。辞退者が多く出たことで話題となった聖火リレーも、順調に人から人へと受け渡されています。

世界中に広がる新型コロナウィルスの感染により、これまでのオリンピックとは異なる側面の多い東京オリンピック。今回は、聖火リレーや開会式など、オリンピックにまつわる英語フレーズをご紹介します。

聖火リレーは、英語でなんという?

聖火リレー・無観客・開会式など、オリンピックにまつわる英語フレーズをチェック!

英語では「Olympic Torch Relay」と表現される、聖火リレー。2020年東京オリンピックの公式サイトによると、“聖火リレーとは、ギリシャ・オリンピアの太陽光で採火された炎を、ギリシャ国内と開催国内でリレーによって開会式までつなげるもの”とあります。たくさんの人々の手を介して届けられた聖火は、開会式で最終ランナーにより聖火台に点火され、大会が終わるまで灯されます。

本来であれば聖火を運ぶ聖火ランナーに選ばれることは名誉であり、喜ばしいもの。ところが、今回の東京オリンピックにおいては辞退者が90人を超えました。多くは「延期によってスケジュールの都合がつかなくなった」「新型コロナウィルスの感染拡大を懸念した」という理由でしたが、なかには会長を辞退した森喜朗氏による女性蔑視発言を理由とするものもありました。

「無観客」は、英語でなんという?

新型コロナウィルス感染拡大の観点から、東京オリンピックにおいては海外からの観客は受け入れないことが決定しています。

海外からの観客は、英語で「overseas spectators」。コロナ禍により多くのスポーツで取り入れられた「無観客」は英語で「No spectators」となり、今回のオリンピックのように「海外からの観客はなし」と表現する場合には、「no overseas spectators」や「without overseas spectators」と表現できます。

「1年間の延期」を英語でいうと?

新型コロナウィルスの感染拡大により、1年間延期となった東京オリンピック。1年間の延期を英語で言うと、「one-year postponement」となります。

開催すら危ぶまれていた今回のオリンピックですが、政府は開催に向けて舵を切りました。とはいえ、今回のオリンピックのキーワードの一つであった「多様性と調和」という部分においては、海外からの観客を受け入れないという決定もあり、理想とした形とは異なる状況だといえるでしょう。

海外からの観客は来日できないものの、当然海外からの選手は多く招かれることとなります。「多様性と調和」を掲げる開催国として、新型コロナウィルスへの感染対策を含め、自らができることを考えていく必要があるでしょう。

開会式・閉会式は、英語でなんという?

オリンピックの開会式は「The Olympic opening ceremony」、閉会式は「The Olympic closing ceremony」と表現できます。

国際オリンピック委員会のプロトコルに則って行われる、オリンピックの開会式・閉会式。プロトコルの例としては、「オリンピック競技大会の開会宣言は、開催国の国家元首が行う」「各選手団は公式ユニフォームを着用する」などの規定が挙げられます。

今回の東京オリンピックにおいては、狂言師の野村萬斎氏が統括する総合演出チームが開会式・閉会式の演出を企画していましたが、新型コロナウィルスの影響で式の縮小が余儀なくされたことを踏まえ、総合演出チームは解散に……。その後、開会式・閉会式の演出を統括することになったのが佐々木宏氏でしたが、女性タレントへの差別的な発言により辞任が決定しました。

安全で、多くの人が幸せを感じることができるオリンピックに

新型コロナウィルスの影響を大きく受けた、東京オリンピック。本来であれば喜ばしいはずのオリンピック開催国としての仕事は、非常に難しいものとなりました。とはいえ、せっかく開催するのであれば携わるすべての人々の安全を確保できるように努め、心の底から“やってよかった”と感じられるものにしなければなりません。

先日、 選手や関係者が守るべき感染対策をまとめた「プレイブック」も公表されました。

大変な局面だからこそ、オリンピック開催国として何ができるのかそれぞれが考えていきたいものですね。

文/山根ゆずか