中国のIT系メディアは、中国のスマートフォン向けゲームアプリが日本で好況を呈しており、日本が米国を抜いて中国製ゲームアプリにとって最大の海外市場になったと報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のIT系メディア・DONEWSは1日、中国のスマートフォン向けゲームアプリが日本で好況を呈しており、日本が米国を抜いて中国製ゲームアプリにとって最大の海外市場になったと報じた。

 記事は、モバイルアプリに関するデータ調査機関Sensor Towerが1日に発表した昨年の中国製スマホゲームアプリ海外収入ランキングで、中国製ゲームアプリが日本市場での収入を大きく伸ばしており、上位30アプリの合計収入が対前年比81%増の28億米ドルにまで伸び、米国を抜いて最大の海外市場になったと伝えた。

 その上で、日本をはじめとする海外で人気のある中国製ゲームアプリにはロングセラー商品も多く、「荒野行動」はすでに日本に上陸して3年が経過するにもかかわらず、今なお日本のアプリストアのベストセラーランキング上位に入っているとしたほか、「放置少女」も発売から4年が経過した今も収入記録を更新し続けていると紹介した。

 また、新しいゲームアプリも次々と登場しており、中でも「原神」は昨年リリースからわずか3か月で、それまで2年ほど月間海外収入ランキングの1位を独占してきた「PUBGモバイル」を抜いてトップにに立ったとしている。

 さらに、日本では「マフィア・シティ−極道風雲」、「日替わり内室」、「魔剣伝説」といった中国製ゲームアプリの人気が高く、これらはいずれも大量の広告を打つことでユーザーを獲得してきたと伝えた。

 記事は、日本のゲーム市場は成熟しており、日本国内メーカーの実力も高い中で、中国のゲームアプリメーカーが日本で目覚ましい成果を出していることから、近年における中国のゲームアプリ業界の大きな発展ぶりがうかがえると評価。日本人はRPGやアクション、シミュレーション、二次元といった要素のゲームを好む傾向にあるとし、ローカライズやマーケティングといった作業をしっかり行うことにより、中国国産ゲームアプリは今後もさらに日本市場でよい成績を収めることができるだろうとした。

 SNSを見ていると、しばしば「マフィア・シティ」や「日替わり内室」の広告がタイムラインに挟まって流れてくる。怪しい日本語でツッコミどころ満載な広告動画だが、むしろそれを逆手にとって多くのユーザーの興味を引き、ダウンロードや会員登録まで至らしめているようである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)