スコープカメラで撮影したサンプルコンテナ内部の様子(Credit: JAXA)


JAXA(宇宙航空研究開発機構)は12月14日、地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ2」の再突入カプセルから小惑星リュウグウ由来の黒い砂状の粒を確認し、試料採取に成功したことを発表しました。


再突入カプセルは2020年12月6日にオーストラリアのウーメラにてすべてのパーツが回収され、チャーター機にて12月7日にウーメラ空港を出発。翌8日に日本に到着し、神奈川県相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所(ISAS)の「地球外試料キュレーションセンター」に搬入されました。


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黒い砂状の粒は、カプセル内のサンプルが格納される容器であるサンプルキャッチャーの入り口付近で確認。冒頭の画像はスコープメラにて撮影されたもので右側に砂状の粒があることがわかります。今後は引き続きサンプルキャッチャーの開封作業を行い、サンプルの取り出しと分析を行っていきます。


サンプルコンテナの構造(Credit: JAXA)


なお、15日の昼に『小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星Ryuguからのサンプルリターン結果に関する記者会見』が予定されています。



 


Image Credit: JAXA, ASA
Source: JAXA