小室哲哉、松浦勝人からの作曲依頼を昨年は断っていたものの…

写真拡大

ミュージシャンで音楽プロデューサーの小室哲哉が、2018年1月に引退を表明してから約2年ぶりに音楽業界に復帰することが分かった。7月24日に配信される乃木坂46の新曲『Route 246』で作曲・編曲を手掛けており、楽曲提供は2018年に音楽プロデュースしたラストアイドル(LaLuce)の『風よ吹け!』(2018年4月発売)以来となる。その小室哲哉が先月11日深夜に放送されたラジオトーク番組『TOKYO SPEAKEASY』(TOKYO FM)で2年4か月ぶりにメディア出演した際、音楽活動を再開する気持ちになったいきさつを話していた。

【この記事の他の写真を見る】

2018年はほとんど音楽活動する気持ちになれず、2019年の秋頃からようやくピアノを少し弾き出したという小室哲哉。それも知り合いから建築に詳しい人を紹介してもらい、建築物に音楽をつけることに興味を持ったからで、本格的な作曲活動ではなかったという。

2020年に入って新型コロナウイルスが猛威を振るい始めるほんの少し前、エイベックス代表取締役会長CEO(2020年6月退任)で音楽プロデューサーの松浦勝人から「スタジオでレコーディングをやってるから遊びに来ませんか」と連絡があった。

1984年4月に音楽ユニット・TM NETWORKでデビューした小室哲哉は1991年頃に松浦勝人と会い、avex traxと契約を結ぶ。『Numéro TOKYO』(2017年11月号)に掲載された「松浦勝人×小室哲哉」の対談で松浦が「小室さんがいなかったら、エイベックスはなかった」と話せば、小室は「90年代は音楽業界バブルで、エイベックスと僕のタッグがそのシンボリックな存在だった」と応じており、その後の活躍ぶりがうかがわれる。

ただ昨年12月、松浦勝人がTwitterで「小室さんにまた名曲をかいてもらきたいけど無理なのかな。何年もヒット曲ないもんね。ほんと頑張ってもらいたいけど、松浦くんとはもう10年も付き合いづらい関係なんだ、とか言われちゃうと俺も萎えちゃうわ」(原文ママ)とつぶやき、さらにその後「あの人を助けるためにお金を貸したけど、その人は返す気もないという。意味がわからん…」と著作権を巡る「5億円詐欺事件」を起こした小室のことと思えるような内容をツイートした。

今年1月16日に『FRAIDAY DIGITAL』が「小室哲哉との亀裂も!? エイベックス松浦会長が意味深ツイート連発」と報じたが、当の小室は『TOKYO SPEAKEASY』でその件について「仲はいいって元々」と笑っており、松浦からは昨年「曲を作ってほしい」と話があったがまだその気分ではなく断ったことがあると明かしていた。

その松浦勝人からコロナ禍前に誘われ、スタジオで10人ほどを前にして久々にシンセサイザーを弾いた小室は、皆が「小室哲哉がシンセを弾いてる!」と注目しているのを感じて「楽しいな」と思えたという。

ちょうど時期を同じくして秋元康からLINEで「曲を書きませんか」と依頼があり、小室は断ることも考えたが秋元の熱意に打たれて「やってみようかな」と決意したという。秋元と小室がタッグを組むのは、やしきたかじんさんが2010年11月24日にリリースしたシングル表題曲『その時の空』(作詞:秋元康、作曲:小室哲哉)以来のことである。

そうやってJ-POP界で共に活躍し、支え合ってきた2人から背中を押される形で復帰することになった小室哲哉。『TOKYO SPEAKEASY』ではまだ「復帰」を明言しなかったものの、コロナ禍によってますますオンラインの時代になった今だからやりたい目標があると話していた。

TM NETWORKだけでなくTRFや安室奈美恵、華原朋美、篠原涼子、globeなどいわゆる“小室ファミリー”がヒットを連発したCD音源の時代からネット配信によるオンラインの時代に変わり、大きく変革する時期だという。小室は「オンラインでヒット曲」を出せたらと願っていたが、このたび曲と編曲を手掛けた乃木坂46の『Route 246』は配信限定シングルなので期待できそうだ。

ちなみに『TOKYO SPEAKEASY』で対談相手の古市憲寿から、浜崎あゆみと松浦勝人をモデルにした自伝的フィクションドラマ『M 愛すべき人がいて』の「小室哲哉バージョン」を作ってほしいと言われて、小室は「話せないことが多いからOKできない」と返しながらも今後の展開次第だとほのめかしており、可能性はあるかもしれない。

画像3枚目は『TOKYO SPEAKEASY 2020年7月16日付Twitter「小室哲哉さんの復活が話題になっていますが、ちょうど1ヶ月ほど前に「TOKYO SPEAKEASY」にご出演した際に、その片鱗が聞いて取れます!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)