「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「ニュー・シネマ・パラダイス」「ヘイトフル・エイト」などの作品で音楽を手がけたイタリアの巨匠、エンニオ・モリコーネ氏がローマ市内の病院で亡くなりました。91歳でした。モリコーネ氏は数日前に大腿骨を骨折し、入院していました。

Ennio Morricone, renowned Italian film composer, dies aged 91 | Music | The Guardian

https://www.theguardian.com/music/2020/jul/06/ennio-morricone-dies-aged-91-film-composer-good-bad-ugly

モリコーネ氏は1928年ローマ生まれ。父・マリオは軽音楽のオーケストラに加わっていたプロのトランペット奏者で、その父から音楽の基礎を学び、6歳の時には初めての曲を作りました。

1946年にサンタ・チェチーリア国立アカデミアを卒業すると作曲家として活動を始め、1950年代にはラジオドラマ向けBGMの作曲家として人気を博しました。また、ロビー・フェランテとともに手がけた楽曲「Ogni volta」は、イタリア国内でミリオンヒット、海外も含めると300万枚以上のヒット作となりました。

一方で、1950年代から映画音楽の作曲家としても活動を開始。当初はゴーストライターという形でしたが、小学校時代の学友だったセルジオ・レオーネ監督と、1964年公開の「荒野の用心棒」からコンビを組むようになり、マカロニ・ウエスタンブームで一世を風靡しました。このレオーネ監督とのコンビで手がけた1984年公開の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」がモリコーネ氏自身が考える最も優れた作品だったとのこと。

1980年代からはハリウッドでも活躍。1987年公開のブライアン・デ・パルマ監督作品「アンタッチャブル」でグラミー賞を受賞。1989年公開のジュゼッペ・トルナトーレ監督作品「ニュー・シネマ・パラダイス」の劇中音楽は特にモリコーネ音楽の中でも知られるものとなっています。

Ennio Morricone - Cinema Paradiso (The Original Soundtrack)(Official Audio) - YouTube

アカデミー賞作曲賞には5度ノミネートされつつも縁がなく、2006年にアカデミー名誉賞を贈られていますが、2016年、クエンティン・タランティーノ監督の映画「ヘイトフル・エイト」の音楽を担当した際についに作曲賞を受賞しています。

Ennio Morricone winning Best Original Score for "The Hateful Eight" - YouTube

巨匠の死には、世界からさまざまな反応が集まっています。同じく映画音楽を多数手がけてきたことで知られる作曲家のハンス・ジマー氏の公式Facebookでは、モリコーネ氏がジマー氏や多くの人々のインスピレーションの源だったと称えています。

Ennio Morricone passed away today. He was a great inspiration for Hans,and for many ! To remember, here is a letter Hans wrote to him back then in 2011.Hans-Zimmer.comさんの投稿 2020年7月6日月曜日






なお、モリコーネ氏の公式YouTubeチャンネルでは、過去にモリコーネ氏が手がけた映画音楽などが公開されています。

Ennio Morricone - YouTube

https://www.youtube.com/user/EnnioMorricone/

Ennio Morricone - The Best of Ennio Morricone - Greatest Hits (HD Audio) - YouTube