再開初戦の大宮戦へ向けてトレーニングに励む川又。コンディションも良さそうだ。(C)SOCCER DIGEST

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 6月25日、2日後に迫ったJ2再開初戦の大宮戦に向け、千葉のFW川又堅碁がオンラインで意気込みを語ってくれた。

 川又は「いろんな情勢があるなかで、まずサッカーを、そして試合をできるのは嬉しいです」と喜びを示しつつ、「このような状況でプロ選手はプレーをさせてもらえているので、勇気を届けたい」と力強く話す。

 大宮との一戦はホームのフクアリで行なわれるが、“リモートマッチ”と名付けられた無観客試合となる。その影響を訊くと、川又も通常とは異なる雰囲気に懸念を抱いているようだ。

「めっちゃ難しいですよね。サポーターの方がいてくれてのスタジアムの雰囲気ですし、だからこそ、自分たちが持てる力を発揮できたり、それ以上のものを出せたりする。そこが一番難しいところですが、リモートで観ていただいているとは思いますので、プレーで伝えたいです。しっかりしたメンタルを持って臨みたいです」

 ストライカーとして再開初戦からゴールを目指す。ただ、感染防止の観点で得点後のパフォーマンスは、味方と抱き合うことなどが難しい。ではどう喜びを表現するのか。本人に質問すると、こう答が返ってくる。

「試合状況によっても変わりますよね。ただ僕はあんまりパフォーマンスをするほうではないですが、無観客でもサポーター席を指さしたいです」

 
 磐田との契約が昨季限りで満了となり、今季は練習生として千葉のトレーニングに参加。1月末に正式加入が発表された。それでも開幕戦の琉球戦(〇1-0)では4-4-2の2トップの一角で先発出場。

 チームの活動がストップした期間も「近所の坂をダッシュしたり、いろんな強化に時間を使えたと思います」と振り返り、コンディションは良好だという。

 今季は過密日程も強いられるが、選手の疲労を考慮した「5人交代制」が採用され、「最初からであろうが、途中からであろうが、どのタイミングで出ても飛ばしていきたい」と意気込む。

 初戦の相手、大宮のイメージは「上手い選手も多く、テンポも良い」というもので、「結構サイドが空くので、そこを突いていきたい。上手くカウンターがハマれば」と分析する。

 今季、ユン・ジョンファン監督を迎えたチームが目指してるのは、堅守速攻のスタイルだ。

「しっかりゾーンで守って、数少ないチャンスをモノにするところであったり、ポジションによっては前からいってショートカウンターで得点につなげる。しっかり準備できているので楽しみです」

 再開初戦では、ピッチを駆け回り、チャンスを仕留めるストライカー、川又の姿が見られるかもしれない。そしてその後のゴールパフォーマンスにも注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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