“新日本人キラー”フィル・バローニ、近藤を秒殺

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4月2日(日)有明コロシアムで開催された『PRIDE 武士道-其の拾-』。試合開始のゴングから猛ラッシュを仕掛けたフィル・バローニが、近藤を“まさか”の秒殺で沈めた。1R、わずか25秒という早業でKO勝ち。バローニは速攻の連打で何度も近藤の顔面を捉え、さらに勢いに乗じて放たれた右のボディーブロー。これが決まり、近藤を倒れこませると、そのままコーナーへ追いつめ、レフェリーが割って入るまで執拗に攻撃の手を緩めない激しさをみせた。

 リング上では「ミナサン、ドモアリガト」と勝利を想定し、練習していたかのような日本語であいさつし、会場のファンにその存在感をアピールしていた。

 一方、非凡な選手が評価され、ライト級の五味に続くウェルター級での日本人王者誕生が期待されていた近藤は、なす術のないまま敗戦となった。試合後の「(相手の攻撃が)見えてなかったですね。気づいたら試合が止められていた。(敗因?)相手の方が強かったということ。調子は悪くはなかった」。減量の影響についても否定し、「もっと強くなりたい。それだけですね」と復活を誓った。

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