フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00〜 ※関東ローカル)では、漫才師・宮川花子の闘病生活に密着した『花子と大助 〜余命宣告から夫婦の700日〜 後編』を、3月1日に放送する。

宮川花子(下)をマッサージする宮川大助=フジテレビ提供


昨年12月、夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子がそろって開いた緊急会見が、世間を賑わせた。花子(65)が患ったのは「症候性多発性骨髄腫」。会見で語ったのは、がんの治療中で、復帰のめどはまだ立っていないということだった。

コンビ結成から41年目を迎えた2人。地位も名誉も幸せも夫婦で手に入れた。しかし、花子が突如、医師に告げられたのは「余命半年」。周囲の人たちはおろか、親にも告げず、人知れずがんと闘ってきた花子と、それを支えた夫・大助(70)にとって、1年8カ月もの闘病を経ての苦渋の会見だった。

順風満帆、おしどり夫婦のイメージがある大助・花子にも、過去には貧しい暮らしや、家庭崩壊の危機、病で命の危険と闘ったことがあった。さまざまな困難を乗り越えられたのは、夫婦であり相方である2人だからこそ。しかし、意外にも花子は、夫婦で漫才をすることを決して望んではいなかった。

その思いを抱えてのコンビ結成から38年、「夫婦漫才」で紫綬褒章を受章した際に、大助に向けて花子が発したのは、「漫才に誘ってくれてありがとう」。お笑いが好きで、漫才をやりたい大助のために嫌々続けてきた夫婦漫才が、いつしか花子のかけがえのないものになっていたのだ。

がん治療と共に繰り返されたのは、下半身不随になり、動かすことのできない足を引きずってのリハビリ。花子が過酷なリハビリにも耐えられるのは、大助と共に、また舞台で「センターマイクの前に立ちたい」という願いからだった。

大助・花子は、再び大衆の前で漫才を披露することはできるのか…。夫婦で病と闘った700日におよぶ密着を、先週に続けて放送する。



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