1月の日曜日、1人の女性が、東急線の自由が丘駅を下車し1軒のお店を目指していた。

天気の良い週末、東急線沿線のお気に入りのお店を訪れるのが彼女の楽しみのひとつ。職場と自宅の両方からアクセスの良い東急線沿いは、仕事帰りにも休日にも足を運びやすく、気づけば行きつけのお店が随分増えている。

今月彼女が向かうのは、自由が丘にある1軒の洋菓子店。サクッとした軽やかな触感と優しい味わいを求めて、彼女は『La Cialda(ラ・チャルダ)』へと足を運んだ。

イタリアの伝統菓子を、2つの味わいで楽しむ

自由が丘駅から3分ほど歩くと、『ラ・チャルダ』がある自由が丘テラスに辿り着く。ドアを開けるとすぐに、香ばしくてほんのり甘い香りがふわりと彼女の鼻先をくすぐった。

「チャルダ」とはイタリアのトスカーナ地方に伝わる、軽やかなサクサクとした食感が特徴の焼き菓子のこと。

裏と表で異なる絵柄--新郎新婦それぞれの家紋で作った鉄型で生地を焼くという、両家の結びつきを象徴する婚礼のお菓子として作られたことが始まりで、その歴史は14世紀にまで遡るのだという。

このお店で購入できるチャルダは、オーガニックのキビ糖の優しい甘みとバターの香りが口の中にほろっと広がる「プレーン」と、濃厚な風味で生ハムなどとも合う「チーズ」の2種類。

シンプルな味わいのプレーンは、スプレッド(クリーム)やジャムなどをつけてアレンジするのも楽しいし、濃厚な風味のチーズチャルダはこのお店のオリジナルレシピ。こちらはスイーツとしてだけでなくワインなどお酒との相性もぴったりで、プレーンとチーズの2種類でまた違ったおいしさを堪能できる。

チャルダを買えるお店は本場イタリアでも少なく、日本でも通年取り扱っているのはこのラ・チャルダだけなのだ。







自分だけのアレンジを見つけて

このお店を訪れるとき、彼女は決まってプレーンチャルダに特製のスプレッドを挟んだサンドをオーダーし、併設のカフェスペースで楽しむことにしている。このスプレッドサンドはゴーフルの起源になったとも言われていて、お店では季節に合わせた数種類のスプレッドとチャルダのマリアージュを体験できる。

彼女が選んだのは、リコッタチーズにドライフルーツを合わせたスプレッド。ひと口頬張ると、ラム酒に漬け込まれたドライフルーツの甘みと、芳醇なラムの香りが口の中にふわっと広がって、何とも濃厚な大人の味わいだ。

また、甘すぎずシンプルな味わいのチャルダはコーヒーや紅茶との相性も抜群なので、ちょっとした手土産やお茶菓子にもとても喜ばれる。また、チャルダの由来を知って「結婚式で使いたい」とお店を訪れるお客さんも多いのだとか。

今年のバレンタインには、友達にチャルダを贈ろうと思いついた彼女。二つの縁がひとつになるというチャルダのストーリーは、なんだか友情にも似ている。そんな話をしたら2人とも照れるだろうか。

可愛いリボンのついたセットを購入し、チョコレートとチャルダを組み合わせたらどんなおいしさに出会えるだろう、と、彼女は胸を躍らせた。







軽減税率により、持ち帰り(テイクアウト)と店内イートインで価格が異なります。一部、税込と税抜の表示が混在しておりますが、ご了承ください。

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店舗情報

La Cialda

住所:東京都目黒区自由が丘1-25-9 自由が丘テラス

アクセス:自由が丘駅 徒歩5分

電話番号:03-5726-9622

営業時間:11:00〜18:00

定休日:月・火・水

新型コロナウィルスの感染拡大防止などにより、各店舗が臨時休業や営業時間の短縮を行なっております。おでかけ前に、営業状況など各店舗へご確認ください。

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