パラグアイ戦では前半はCBで吉田麻也と組み、後半は右SBで躍動。安定感のあるプレーを披露した。 写真:徳原隆元

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 9月5日に行われたキリンチャレンジカップの日本代表対パラグアイ代表戦で、冨安健洋は前半にCBとして、後半に右SBとして2-0の勝利に貢献した。

 今夏から所属するイタリア・セリエAのボローニャで、冨安はパラグアイ戦の前半で務めたCBではなく、右SBのレギュラーを務めている。ボローニャは開幕から2試合は1勝1分けという結果を残し、いずれの試合でも冨安は地元紙からベストプレーヤーに選出されるなど、上々のスタートを切っている。

 順調な船出で、イタリアでも注目を浴びている冨安だけに、日本代表の勝利も、イタリア・メディアでも取り上げられた。

 イタリア有名紙『La Gazzetta dello Sport』は「日本代表の冨安健洋は、大迫勇也と南野拓実のゴールによってパラグアイを破った。ピッチで90分奮闘し、勝利に貢献している」と伝えた。

 同じくイタリア紙『Corriere dello Sport』は、「トミヤス旋風は止まらず! 彼の日本も勝利した」との見出しで、森保ジャパンの白星を伝えている。

  また、「彼が触れるものすべてが黄金になる」との書き出しで始まる記事では、冨安が「絶好調を維持」し、日本を勝利に導いたと表現。CBもSBも難なくこなした20歳DFは始終落ち着きを失わず、早くも10日のワールドカップ予選ミャンマー戦に目を向けていると報じた。

 ちなみに同紙は、冨安がボローニャのチーム練習に合流するのは、早くて9月12日になることも伝えている。

 守備の国と呼ばれるイタリアで、1年目ながらスポットライトが当たっている冨安。このまま「台風の目」として、辛口のカルチョファンや地元メディアを驚かせ続けられるだろうか。

 ボローニャの次節は現地時間15日。敵地で昇格組のブレッシャと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部