アドルフ・ヒトラーを空想上の友人に持ち、共に歌ったり踊ったり議論したりといった毎日を過ごす10歳の少年が、母親がひそかにかくまっていたユダヤ人少女と出会う映画「ジョジョ・ラビット」の最新予告編が公開されました。監督はコメディアンや俳優でもあり、「マイティ・ソー バトルロイヤル」を監督したタイカ・ワイティティ氏。10歳の目を通して描かれる戦争はユーモラスでありながら常にダークさが付きまとう物語となっています。

JOJO RABBIT | Official Trailer [HD] | FOX Searchlight - YouTube

スカーレット・ヨハンソン演じるロージー・ベツラーに「タフな男」と呼ばれるのは……



息子のジョジョ(演:ローマン・グリフィン・デイヴィス)



時代は第二次世界大戦のさなか。ジョジョは放課後の課外活動「ヒトラー青少年団」に参加していますが……



器用に訓練をこなしていく子どもたちの中で……





不器用なジョジョはおろおろと戸惑ってばかり。なかなか友だちもできません。



しかし、そんなジョジョにも仲のいい友人がいました。



それがイマジナリーフレンド(空想上の友人)であるアドルフ・ヒトラーです。



ヒトラーとジョジョは歌ったり踊ったり。



飛んだり跳ねたりと毎日仲良く過ごします。



「子どもたち、今日は本を燃やそう!」とナチス・ドイツの焚書も描かれます。



歓声を上げる子どもたち。



炎の中に本を投げ入れて喜ぶ子どもたちですが……



ジョジョはどこか戸惑った表情です。



「あなたは成長が早いね。10歳は戦争を祝ったり政治について議論したりしないものなのに」と語る母親のロージー。





母子の中はとてもよい様子。



戦争の中にあっても、ジョジョは明るく毎日を過ごしています。



しかし、ある日、家の中で物音を耳にすることに。



壁の裏側に入って何がいるのかを確かめようとしたところ……



暗闇で少女に遭遇。



あまりにもホラーな遭遇にジョジョは尻もちをついて後ずさり。



しかし、扉の向こうから出てきたのは……



幽霊ではなく、ロージーがかくまっていたユダヤ人の少女エルザ・コール(演:トーマサイン・マッケンジー)でした。





ジョジョももちろんのことですが、イマジナリーフレンドのヒトラーもこの状況には混乱。



「どうしよう?」「そうだ!交渉だ」



徐々に距離を縮めていく2人。





一方で、戦争は激しさを増していきます。







「彼女はとても親切よ」



「私を人として扱ってくれる」





「コールは悪い人には見えないよ」と語るジョジョは……



ヒトラーと仲たがい。



街を占拠していく戦車。





母親とのピクニックの最中には……





本物の兵士たちとすれ違います。



「あなたはバカではないの、ジョジョ。ただ友だちとユニフォームを着てクラブに参加したい10歳ってだけで」



ジョジョの目とイマジナリーフレンドのヒトラーを通して、ヒトラーのナショナリズムが描かれていきます。描き方はユーモラスですが背後にはダークさが常にただよいます。







「何もかも、理解できないよ」





「わかる。今はナチスになるタイミングじゃないよね」



なお、ジョジョ・ラビットは2020年1月に日本で公開される予定となっています。

映画『ジョジョ・ラビット』公式サイト

http://www.foxmovies-jp.com/jojorabbit/