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薄味でもおいしい離乳食を作ってあげたい!そんなママの願いを叶えてくれるのが“かつおぶし”です。かつおぶしには豊かな香りがあり、かつ塩分含有量も少ないので離乳食にぴったりなんです。そこで今回は、かつおぶしを使った離乳食づくりのアイデアをご紹介します。

■かつおぶしは離乳食の強い味方!いつから使える?



出典:photoAC

身近な食材のひとつである“かつおぶし”。実は離乳食の材料としてもぴったりの食品なのです。



・塩分が少ないのに栄養満点☆



かつおぶしとは、かつおの身を味つけせずに加熱して、乾燥させた保存食品のひとつです。ポイントは“味つけをしていない”ということ。そのため含まれる塩分量が少なく、薄味に仕上げる離乳食づくりに適しています。一般的に販売されているかつおぶしの小分けパック(3g)の塩分量は、0.036g程度。ちなみに生後6カ月の赤ちゃんの1日当たりの塩分摂取目安は1.5g程度といわれています。そしてかつおぶしは、栄養価が高いことでも知られています。筋肉・血液・骨を作るもとになるタンパク質をはじめ、リン・カリウム・ビタミンDなどをたっぷり含んでいます。



・離乳食初期から出汁として使える



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離乳食初期のころは、まだ飲み込む力が十分ではないため、削ったかつおぶしをそのままの状態で与えるとのどに詰まらせてしまう可能性があります。しかし出汁として使うなら、離乳初期でも安心して与えることができます。おかゆに加えてのばしたり、野菜を出汁で煮たりすると、香り豊かな離乳食に仕上げることができるでしょう。



・削ったかつおぶしを与えるのは中期〜後期以降に



削ったかつおぶしは、飲み込む力が徐々に備わってきた離乳食中期から後期以降にしましょう。はじめて与える際には、やわらかく煮て、細かく刻み、食べやすいよう工夫してみてくださいね!

■かつおぶしから出汁を取る方法☆やってみると意外と簡単!



出典:photoAC

最近では、粉末や液体状になった出汁調味料もたくさんありますよね。とても便利な商品ですが、砂糖や添加物など出汁以外にもさまざまな成分が含まれています。そのため赤ちゃんにはじめて与える出汁は、ママ自ら取ったものが安心です♡



・準備するものはかつおぶし&水と3つの調理器具



かつおだしを取るのに必要なものは以下のとおりです。<材料>●かつおぶし(花かつおがおすすめ!)…30g●水…1L<調理器具>●鍋●清潔なふきん●ざる



・かつおだし(一番だし)を取る手順



1.鍋に水を入れ、沸騰させる2.沸騰したら火を止め、かつおぶしを入れる3.かつおぶしが鍋底に沈むまで1〜2分ほど待つ4.ふきんを敷いたざるでこす最後にかつおぶしを絞るとえぐみが出てしまうので、ふきんの上に静かに流し、出汁が落ち切るのを静かに待ちましょう。



・かつおだしの保存方法



出典:筆者撮影

かつおぶしの出汁のおいしさは香りが命!そのため香りを閉じ込められる冷凍保存がおすすめです。離乳食用の製氷機型フリーザートレイを使うと、手軽に小分け保存することができますよ!フリーザートレイは、価格が安いプラスチック製やポリエチレン製、熱や衝撃に強いシリコン製などがあるので、好みに合わせ選びましょう。

■かつおぶしの出汁を使った離乳食レシピ



かつおぶしの出汁は、和風のメニューなら基本的にどんな料理にも使えますが、中でもおすすめしたいメニューをピックアップしました。ぜひ参考にしてくださいね!



・[うどん]離乳食初期からOK!



●なすとオクラのだしうどん【生後7カ月ころ〜】

出典:@ fu_mogさん

<材料>かつおだしうどんなすオクラなすとオクラをたっぷり使い、出汁を効かせたうどん。うどんは出汁のおいしさを直に味わえるおすすめのメニューです。うどんも野菜と同じように細かく刻んで、スムーズに食べられるよう工夫するのがおすすめ。冷凍麺ではなく、ゆで麺を使うとやわらかく仕上がるそうです。



●肉うどん【生後12カ月ころ〜】

出典:@ _____k124hさん

<材料>かつおだし牛細切れ肉玉ねぎ醤油砂糖うどん離乳食も完了期になれば、大人と同じような肉うどんが楽しめるようになります。かつおだしと牛肉から出た出汁の相乗効果で、おいしさもグンとアップしますよ☆長いままのうどんは食べにくいので、一口サイズにカットするのがおすすめです。



・かぼちゃの煮物【生後6カ月ころ〜】



出典:@ chibi.meshiさん

<材料>かつおだしかぼちゃかぼちゃは味が濃く、加熱するとやわらかくなるので、離乳食にイチオシの食材です。かつおだしで煮ると、味つけなしでも、おどろくほどおいしく仕上がります。離乳食初期には、裏ごししてペースト状に。月齢に合わせて、かぼちゃの形を大きくするのがポイントです。1歳を迎えるころになると、大人と同じかぼちゃの煮物を食べられるようになるでしょう。



・[野菜がゆ]かつおだしで動物性のうまみをプラス



●さつまいもと枝豆の炊き込みご飯【生後9カ月ころ〜】

出典:@ __itk.shokudo__さん

<材料>かつおだし米枝豆さつまいもかつおだしに含まれるうま味成分「イノシン酸」と野菜に含まれるうま味成分「グルタミン酸」がお米にしみわたり、おいしいおかゆに仕上がります。すべての材料を炊飯器の釜に入れ、「おかゆモード」でスイッチを入れたるだけの簡単!5倍がゆの場合、出汁400mLに対しての量は炊きたいおかゆの倍量に。それよりやわらかいおかゆに仕上げたい場合には、出汁の量を増やしてくださいね!



●ひじき・にんじん・ごぼうの炊き込みご飯【生後9カ月ころ〜】

出典:@ __itk.shokudo__さん

<材料>かつおだし米ひじき鶏ひき肉にんじんしいたけごぼう食物繊維が豊富で、整腸作用も期待できるごぼう。そして食物繊維やカルシウム・マグネシウムなどのミネラルも豊富なひじき。野菜がゆは、これらの野菜の栄養を余すことなく摂取できる優れたメニューです。出汁の量は前述の「さつまいもと枝豆の炊き込みご飯」同様、5倍がゆに仕上がる分量です。月齢に合わせて出汁の量を調節してくださいね。



・肉じゃが【生後12カ月ごろ〜】



出典:@ __itk.shokudo__さん

<材料>かつおだしじゃがいも玉ねぎ長ねぎにんじん豚肉砂糖醤油離乳食も完了期になると、肉じゃがも与えられるようになります。おいしくつくるポイントはしっかりと出汁を効かせ、味つけは控えめにすることです。すると、野菜や肉のうま味が引き立つおいしい肉じゃがに仕上がりますよ!圧力鍋で調理すると、短時間で仕上がるのでおすすめです。

■削ったかつおぶしを使うおすすめ離乳食レシピ



離乳食中期以降になると、出汁としてだけではなくかつおぶし自体も与えられるようになります。



・ほうれん草のおひたし【生後12カ月ころ〜】



出典:@ fu_mogさん

<材料>かつおだしほうれん草かつおぶし醤油ほうれん草やかつおぶしは、噛み切るのが難しい食材なので、おひたしとかつおぶしを絡めてから小さくカットしてあげると子どもでも食べやすくなります。かつおだしを使うので、醤油はほ〜んの少しでOK!



・かつおぶしをトッピングにしたおかゆ【生後9カ月ころ〜】



小さく刻んだかつおぶしはおかゆのトッピングにもおすすめです。おかゆの粘りによって、飲み込みやすくなるので離乳食中期からチャレンジしてみてくださいね。またかつおぶしだけでなく、しらすやきなこなどもトッピングするとよりおいしく、栄養価もアップしますよ☆

■香り豊かなかつおぶしは、離乳食にぴったり♡



離乳食に濃い味つけは適さないので、おいしさをアップさせるには香りをプラスするのが効果的!かつおぶしは塩分含有量も少なく、香り豊かで栄養価も高いので離乳食づくりにぴったりの食材です。ぜひかつおぶしを使って、愛情たっぷりの離乳食を作ってあげてくださいね♡