和泉元彌、妻と娘からの手紙に涙

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狂言師の和泉元彌(45歳)が6月4日、都内で行われた映画「メリー・ポピンズ リターンズ」のMovieNEX発売記念イベントに登壇。妻と娘からの手紙に涙を流した。

「メリー・ポピンズ リターンズ」は、ディズニーの名作「メリー・ポピンズ」を、“ミュージカル映画の巨匠”ロブ・マーシャル監督が新たな極上のエンタテインメント作品として蘇らせた、夢と魔法と家族愛が満載の作品。主人公のエレガントな魔法使いメリー・ポピンズ役を名女優エミリー・ブラントが演じ、メリー・ポピンズの友人ジャック役には、昨年ハリウッドの殿堂入りを果たしたミュージカル界の大スターリン=マニュエル・ミランダ、さらに、大女優メリル・ストリープも見事な歌声を披露するなど、超豪華キャストの集結と新たな楽曲の数々が話題となった。

今回のイベントは、和泉が作品のキーカラーである青と赤を基調に、メリー・ポピンズをイメージした衣装で登壇。青色が好きという和泉は「何といってもメリー・ポピンズは赤と青!男性用にアレンジいただいて、僕は特に青が好きなんです。清潔感があって凛々しさがあって信頼感もあって、メリー・ポピンズってまさにそういうイメージなので、このような衣装を着られて幸せです。“すり足”してない和泉元彌も新鮮かと思います(笑)」と、自身の好きなカラーに包まれ、爽やかな笑顔を見せた。

はじめに「メリー・ポピンズ リターンズ」を見た感想について、「すごく贅沢な時間を過ごさせていただきました!名言・名曲の嵐で、見終わったあとは、『何でもできるんじゃないか』と前向きで幸せな気持ちになりました」と回答。

さらに、好きなシーンや印象に残っているシーンは「大勢の点灯夫が『自分で火を灯しながら歩いていくんだよ』というメッセージを込めた歌を披露したあと家に戻ったシーンで、お父さんが初めて子供たちに弱さを見せる場面で涙が止まらなくなりました。あとはやっぱり、古き良きアニメーションとコラボレーションしたシーンが、最先端技術を使っているのに温かみを感じられて素敵だなと思いました」と、最新の技術と伝統的なアニメーションを融合し、美しい映像で描かれた世界観にすっかり魅了された様子。

“和”の伝統芸能の舞台に立つ和泉だが、本作のような“洋”のディズニー・ミュージカルについては「僕がいる日本の伝統芸能は引き算の文化なので、余白をたくさん残しているんです。それに比べて西洋のもの、特にディズニーの作品は最上のデコレーションなんです。それでいて、描かれているものだけじゃなく、想像力を働かせたり、夢を持つことで作品が完成するという余白もある。どちらも長年、飽きることなく人を楽しませることができる想像力の源となる魅力がある点で、共通点と相違点があるなと思いました」と和泉ならではの視点で語った。

“家族の絆”が大きなキーワードとなっている本作だが、二児の父で、愛妻家としても知られる和泉の私生活に迫るプライベートトークも展開。

本作のキャッチコピーである“魔法で最高のハッピーを”にちなみ、最近のハッピー体験について聞かれると、「友人の研修旅行のお手伝いをしたらすごく喜んでもらえて、数日後に『今度は元彌くんが家族を喜ばせてください』というお手紙を添えて東京ディズニーランドのチケットが4枚届いたんです。大切に使わせていただきます」と嬉しそうに話した。

また、和泉元彌家には「家族みんなで何でも共有する」というルールがあるそうで、「守るのはなかなか難しいんですけど、お父さんの願望を込めたルールです。上着や靴、リップクリームなど物を共有したり貸し合うのもそうなのですが、一緒に出掛けることで感動を共有したいというのがあって、映画を見たり美味しいものを食べたり、そのあとに感想を話し合うのって、すごく幸せな時間です。本当に家族が大好きなのですが、時間には限りがあるので、出来るだけ一緒の時間や気持ちを共有していきたいと思います」と、家族愛を明かした。