iPhoneアプリ「6秒えいご漬け」配信開始 DS版から13年の時を経て
2006年に発売されたニンテンドーDS用ソフト「大人のDSトレーニング えいご漬け」をご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか? まだスマホのない時代、タッチペンを搭載したDSならではのディクテーション(書き取り)を取り入れた英語学習ソフトで、当時たいへん話題になりました。

「6秒えいご漬け」は、シャドーイングにより「聴く力」と「話す力」を集中的に鍛える、その続編のようなアプリで、同じスタッフにより13年の時を経てリリースされました。iPhone / iPad対応のユニバーサルアプリで基本、無料(課金あり・後述)です。

シャドーイングは、聴こえた英語をそのまま声に出して繰り返すトレーニングです。やってみると結構難しいですが、意味がわからなくても続けることが重要です。幼児が母国語を丸覚えにより習得するのと同じ原理ですね。これをやらず単語や文法だけ叩き込んでも、なかなか実践では役に立たないものです。また、日本語でもおかしなリズムで話されると難解と感じるように、英会話もリズムが大事です。意味がわからなくても、どんどん声に出す──そのことを躊躇していては上達はありえないというわけですが、理屈でわかっていてもなかなか機会がなかったりしますよね。

このアプリは、その機会を半ば強制的に与えてくれるようなものです。6秒以内に繰り返し、発声しなくてはなりません。すなわち「イヤホン・マイク必須(もちろんAirPodsでも可)」アプリとなっております。



各コンテンツは世界基準CEFR(セファール)のガイドラインに従い作成され、6つのレベルに分かれています。中学英語のレベルから、かなり上級のビジネス英会話までサポートしています。



達成率をグラフで表してくれるので、ゲーム感覚で楽しく英会話力を鍛えることができます。



シャドーイングのみは無料で利用できますが、Googleの音声認識を用い発音を判定してくれるモードがあり、こちらはアプリ内課金となっています(最初の50回は無料)。



開発スタッフより:「前作から13年かかりましたが、比べ物にならないほどボリュームある教材となっています。また、最新技術を活用することで、再び英語学習に革命を起こすほどの進化を実現できたと自負しております。高校生には21年度から変わる受験英語対策に最適ですし、TOEICスコアを上げたいと考えている社会人のみなさまにも、ぜひ活用いただけたらと思います」

発声が必要なので通勤電車でこっそりと──とはいきませんが、早期に英会話力を身につける必要のある方は、無理やり時間をつくってでも一度トライしていみることをオススメいたします。

関連リンク: 6秒えいご漬け(App Store)