Jリーグ屈指のテクニシャンである清武が、海外再挑戦となればビッグニュースだが……。 山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 今年1月の移籍市場でドルトムントから日本代表MF香川真司を引き抜いたベジクタシュは、さらなる日本人選手獲得に向けて水面下で動いているようだ。

 現地時間3月24日、日刊紙『Sabah』をはじめとするトルコの複数メディアは、ベジクタシュがセレッソ大阪に所属する清武弘嗣の獲得に強い関心を持っていると報じた。

 冬の移籍マーケット最終日にレンタルで加入した香川は、加入から6戦3発とハイパフォーマンスを披露。さらにその活躍を受けてピッチ外での人気も高騰して、ユニホームの売り上げが加入前の倍になるなど、「シンジ・ブーム」も起きている。
 
 この成功で、日本のマーケットに可能性を見出したベジクタシュが、次なるターゲットとして照準を合わせているのが清武なのだ。

「キヨタケを獲得して大金を稼ごう」と銘打った記事を掲載した同紙によれば、ベシクタシュのフィクレット・オルマン会長は、日本市場のさらなる開拓を目指して先週、来日。そこで「日本の有力なサッカー関係者たちと会談し、香川を買い取る必要性と新たなる日本人選手獲得のアドバイスを受けた」という。

 過去にブンデスリーガ(ニュルンベルクとハノーファー)とラ・リーガ(セビージャ)でプレーした実績を持つ攻撃的MFは、セレッソでも随一の人気を誇るタレントだ。そのピッチ内外での効果が期待できることにベジクタシュも着目しているようだ。

 今シーズンからロティーナ体制が発足したセレッソでも、清武はJ1リーグで全4試合に先発するなど主軸を担い、もちろん必要不可欠な存在だ。はたして、日本サッカー界屈指のテクニシャンが、再び渡欧する可能性はあるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部