エヴァ・CCさくら・To Heart…平成前半を象徴する名作アニメを一気に復習！ みんながアニオタになったきっかけはどのアニメ？
最近、何かと耳にする「平成最後の〇〇」というワード。平成の元号は2019年5月をもって終了するために、2018年5月からのイベントに続々とつけられているフレーズです。
元アニラジパーソナリティのおたっきぃ佐々木さんと、声優の天海由梨奈さんが出演するニコニコ生放送番組「やっぱ、アニメでしょう」では、平成の始まりである1989年から1999年までの平成前半に放送されたアニメを振り返りました。
―あわせて読みたい―
・巨人の星、キャプテン翼、SLAM DUNK…スポ根アニメから“必殺技と汗臭さ”が消え“爽やかイケメン”要素が台頭する歴史をおたささが語る
・『あずきちゃん』『ナースエンジェルりりかSOS』…作詞だけじゃない！ 秋元康とアニメの関係をおたささが解説「どこでも振り幅を持っているのはすごい」
平成ゼロ年代はアイドルから始まりアイドルに終わる!?おたっきぃ佐々木（以下、おたささ）：
80年代の気になった作品からいろいろ触れてみますね。『獣神ライガー』『アイドル伝説えり子』。『アイドル伝説えり子』が4月3日スタートで1990年の3月26日までなので、ある意味でいうと平成ゼロ年代はアイドルから始まりアイドルに終わる30年だったのかもしれないですね。
1989年（平成元年）4月3日〜1990年（平成2年）3月26日
アミノテツロー監督
（画像はAmazonより）
天海：
なるほど、名言が！
おたささ：
あとね、『天空戦記シュラト』、それから『魔動王グランゾート』とか。『らんま1/2』もここからスタートですね。あと、『ドラゴンボールZ』もここからスタート！ すごいなぁ、『機動警察パトレイバー』もこの辺り。『シティーハンター』もですね。
1987年4月6日〜1988年3月28日
こだま兼嗣監督
（画像はCITY HUNTER Blu-ray Disc BOX(完全生産限定版)Amazonより）
天海：
『笑ゥせぇるすまん』とか。
おたささ：
『笑ゥせぇるすまん』とかね。あと、『ドラゴンクエスト』の第一部とかもこの辺り。90年代に入っていきまして、『平成天才バカボン』とかが、やっぱりタイトルに「平成」という言葉が付く。
天海：
なるほど。それは平成に入ったから？
おたささ：
やっぱり平成とか付けておこうみたいな（笑）。『魔神英雄伝ワタル』とか『キャッ党忍伝てやんでえ』。てやんでえ懐かしいな……。あと、『NG騎士ラムネ&40』『アイドル天使ようこそようこ』。あと、『魔法のエンジェルスイートミント』。この時代は魔法少女モノが、まだ全然あるわけですよ。
Wikipediaのテレビアニメ作品90年代のところを参考に、みなさんも見ながら付き合っていただければと思います（笑）。90年代7月から9月いってみましょう。みなさん資料大丈夫でしょうか？
一同：
（笑）
おたささ：
ここで、さっきちらっと名前が出た『カラス天狗カブト』出てきますね。
天海：
おお〜。
おたささ：
これぐらいなんだ。あと、『まじかる☆タルるートくん』。
1990年（平成2年）9月2日〜1992年（平成4年）5月10日
シリーズディレクター：山内重保
（画像はAmazonより）
天海：
懐かしい。
おたささ：
『まじかる☆タルるートくん』も、枠としては日曜の朝、ニチアサ【※】でしたっけ？
※ニチアサ
テレビ朝日系列にて日曜日の朝7時から9時までの子ども向け番組が放送されている時間帯に付けられた愛称。
天海：
そんな前の作品なんですね。『まじかる☆タルるートくん』。
おたささ：
そうそう。この辺りですよ。90年代10月からになって、『からくり剣豪伝ムサシロード』。これ今やったら流行るんじゃないかなというね。
天海：
へぇ〜。
おたささ：
「ジパング国をさすらう剣豪、その名もからくりびとムサシ」って、こう歌にのっているんですけど、これ今やったら割と流行るんじゃないかなみたいな気もちょっとしてる。この辺りからニチアサ枠っていうのが確定し始めてくるんじゃないかな。
スタッフ：
テレビ朝日が出しましたよね、ニチアサのメッセージみたいな。
おたささ：
日曜の朝のアニメというのがね。あと、あ〜そうか『ピグマリオ』とかね。あと、『きんぎょ注意報!』。
天海：
あ〜懐かしい。
おたささ：
そうか、『きんぎょ注意報!』が、ここってことはまだ『美少女戦士セーラームーン』始まってないですからね。この後番だからね。『太陽の勇者ファイバード』。そうかそうか。この辺りはまだロボットアニメがテレビアニメとして元気な頃。
『絶対無敵ライジンオー』『機甲警察メタルジャック』といろいろありますけど、『ちいさなおばけアッチ・コッチ・ソッチ』もありましたね。あと、NHK-BS2で放送されていました『おにいさまへ…』91年の7月。これね、名作なんですよ。このアニメすっごい濃くて最高なんで、もし見れる人はぜひ。この世界観は最高ですよ。癖になります。
天海：
なるほど。
おたささ：
『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の第二作。林原さんのモモが出てきたり。
天海：
うんうん。
おたささ：
『ゲンジ通信あげだま』『炎の闘球児 ドッジ弾平』。あと、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』もそうですね。
天海：
『チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ』。
1991年10月19日〜1992年9月22日
横田和善
（画像はチエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ DVD-BOXAmazonより）
おたささ：
この辺りはまだボリュームは収まっている感が……基本的に短くても2クールのアニメが多かったんですよね。単発で1話とか、シリーズとして、オープンニングが変わって、タイトルが微妙に変わって13話とかいうのがあるんですけど、だいたい1年クールが多い感じですね。あとは、半年クール26話とか、そういうのが多いなか。どんどん行きましょうか。92年入っていきます。92年は、『ママは小学4年生』。
天海：
おお〜懐かしい。分かります。
おたささ：
『花の魔法使いマリーベル』『伝説の勇者ダ・ガーン』とかあって、その中で『美少女戦士セーラームーン』が！
1992年3月7日〜1993年2月27日
佐藤順一シリーズディレクター
（画像はAmazonより）
天海：
やっとここで、作品の名前に愛着が出てきますね。
おたささ：
『美少女戦士セーラームーン』って、今見るとちょっと古い絵柄って感じるとこあるじゃん？ 「昭和かよ」ってたまにコメント付くけど、「平成だからな！」って、いつもツッコミをいれたくなる（笑）。
天海：
当時の『美少女戦士セーラームーン』の絵柄は可愛いですよ！
おたささ：
そうそう。わりと今見ても面白いなって。この間Amazonプライムで配信していて、暇だったから娘に見せてみたんですよ。そうしたらオープニングのナレーションのところで、「若貴兄弟が許しても、この美少女戦士セーラームーンが許さないわよ」って、時事ネタとかつっこんでいて、そうか、こんなことやっていたんだ……って。今見ると、そういう発見があって面白いかもしれないですよ。
天海：
Amazonプライムで見れるんですね。見たい！
おたささ：
92年から『元気爆発ガンバルガー』とか。
天海：
『クレヨンしんちゃん』。
1992年4月13日〜
（画像はTVアニメ20周年記念 クレヨンしんちゃん みんなで選ぶ名作エピソード ひまわり＆シロ誕生編Amazonより）
おたささ：
『クレヨンしんちゃん』もここからなんですね。あれですよ。4月13日から放送中（笑）。まだ放送中ですからね。92年スタートなんですね。そう考えると長いな。今、（コメント）「テッカマンブレードは？」ってちらっと流れましたけど、ありましたね。
おたささ：
『スーパービックリマン』とかもこの辺りになります。『スーパービックリマン』って冷静に考えると、最初はチョコレートのおまけじゃないですか？
1992年5月17日〜1993年4月4日
貝澤幸男監督
（画像はAmazonより）
あそこからアニメ化されて、またチョコレートと共に人気が連動していって、わりといろんな展開をして、今それこそ『Fate/Grand Order』とかとコラボして、まさかこんなことになるとは！ という感じですよね。
天海：
そんな前から……。
おたささ：
92年ぐらい。昔はビックリマンとかのキャラクターがつく前は単なるビックリシールみたいな感じでした。いたずらに使うシールですね。とまっているハエみたいなのがあって、筆箱とかに貼っておくと「お前の筆箱にハエとまっているぞ」みたいな、そういういたずらシールみたいなのが元々あった感じなんですけど。
ビックリマンシールはキラシールがすごい人気でしたもんね。
スタッフ：
今でも当時のそのまま残っていたら、何十万円とかしますよね。
おたささ：
そうそう。状態がいいと物凄い値段がついてますね。ワンピースビックリマンとかね。
スタッフ：
AKBとか。『北斗の拳』とかもありますね。
天海：
『魔法少女まどか☆マギカ』もあるんですね？
おたささ：
最近、自分らでそれっぽいのを作る人もいるんですよ。いいセンスしてんな！ って思いながらみてます。
おたささ：
アニメが徐々に深夜枠とかになってくるんですね。『スーパーヅガン』麻雀のアニメですね。そして、『幽☆遊☆白書』この辺りで入ってきますね。あと、『南国少年パプワくん』とか……。この辺りから少しずつ深夜枠とかが伸びてくるのかな。
93年に入りまして、『ミラクル☆ガールズ』『熱血最強ゴウザウラー』、『美少女戦士セーラームーン』が『美少女戦士セーラームーンR』になります。そして、『機動戦士Vガンダム』が始まります。
わりといろんなところで言われていますが、『恐竜惑星』。“萌え”という言葉のベースとなったと言われているネタの一つ前ですね。萌えの字がつくキャラが出てきて、それが“萌え”の言葉のあれになっているみたいな話もあったり。
あと、『ポコニャン!』。来ました。見てほしいアニメの一つ『疾風!アイアンリーガー』見てください（笑）。『剣勇伝説YAIBA』とかも好きなんだけどな。いいアニメでした。
天海：
『忍たま乱太郎』！
おたささ：
『忍たま乱太郎』の第一期ここなんですね。前にサッカーアニメで触れた『ドラゴンリーグ』。やっぱり早すぎますよね。異世界転生して竜とサッカーをするというアニメなんですけどね。
1993年5月7日〜1994年2月27日
高本宣弘監督
（画像はAmazonより）
天海：
時代を先取りしていたんですね。
おたささ：
そう！ あと20年遅くてもよかったぐらい……。それから『GS美神』もあります。これ、ニチアサ枠なんですよね。わりとセクシーなボディコンが出てくるのでパパのほうが好きだったんじゃないかという話ですけど（笑）。
1993年4月11日〜1994年3月6日
梅澤淳稔監督
（画像はTVアニメ「GS美神」アニバーサリー・ブルーレイAmazonより）
そんな感じであとは……93年の10月から『SLAM DUNK』がはじまります！
天海：
93年なんですね。
おたささ：
そんな感じでスポーツアニメなんかも入りつつ、94年に入ります。
おたささ：
94年に入って……『赤ずきんチャチャ』！
天海：
『ママレード・ボーイ』も始まりますね！
1994年3月13日〜1995年9月3日
矢部秋則監督
（画像はAmazonより）
おたささ：
『ママレード・ボーイ』はすごいんですよ。日曜の朝なのに、ドロドロした恋愛モノを堂々とやっていたというね（笑）。今見たら、絶対怒られるだろうとか思いながら。そして、『美少女戦士セーラームーン』が『美少女戦士セーラームーンS』になります。
『機動武闘伝Gガンダム』、これも見た方がいい作品です。俺、やっぱり熱いの好きだね（笑）。あと、『モンタナ・ジョーンズ』とかありまして……『超くせになりそう』！
1994年4月5日〜1995年3月28日
えんどうてつや監督
（画像は超くせになりそう シークレットストーリーAmazonより）
これはNHK-BS2で放送されたんですけど、乱暴な言い方ですけど、「電波ソング」と言われたちょっと癖になるような歌の走りは、テレビアニメとしてはこの辺りなんじゃないかな？
あとは、『ヤマトタケル』の一期のオープニングがGLAYだっけ？ そのあと、シングルがわりと全然出なくて。GLAYのデビュー曲。
（画像はAmazonより）
スタッフ：
しかも、エンディングも歌っているのはGLAYですが、作詞はYOSHIKI。
おたささ：
そういう意味では、わりとレアなシングルが出ていたんだね。94年7月『メタルファイター♥MIKU』これが13話なんですよね。この辺りから少しずつ1クールアニメが出始めてくるんですよね。
94年10月に『マクロス7』が始まります！ 「俺の歌を聴け〜！」ですよ。『BLUE SEED』なんかもこの辺りですね。そして『魔法陣グルグル』！
天海：
あ〜！ 懐かしい。
おたささ：
『魔法陣グルグル』『魔法騎士レイアース』この辺りはやっぱり強いな（笑）。あと、『キャプテン翼J』がこの辺りですね。『空想科学世界ガリバーボーイ』『鬼神童子ZENKI』もこの辺り。来ましたね『美少女戦士セーラームーン』が『美少女戦士セーラームーンSuperS』になります（笑）。『恐竜冒険記ジュラトリッパー』『天地無用!』がここなんですね。
1995年4月2日〜9月24日
ねぎしひろし監督
（画像は天地無用! TV Blu-ray SETAmazonより）
『天地無用!』の最初のシリーズって、確か『サザエさん』の裏番組だったんですよ。次は、『ふしぎ遊戯』が来ましたよ。『ふしぎ遊戯』も全52話。1年クールやっていますもんね。
天海：
また見たくなりますね。
おたささ：
この辺りはすごい当たり作品が多いというか。『新機動戦記ガンダムW』『愛天使伝説ウェディングピーチ』もこの辺りなんですね。あと、『ナースエンジェルりりかSOS』。
1995年7月7日〜1996年3月29日
大地丙太郎監督
（画像はナースエンジェルりりかSOS Vol.1Amazonより）
天海：
紹介していましたね。
おたささ：
『あずきちゃん』もそうですね。『ご近所物語』、『爆れつハンター』……で、1995年10月4日に『新世紀エヴァンゲリオン』。
1995年10月4日〜1996年3月27日
庵野秀明監督
（画像はAmazonより）
天海：
おぉ〜！
おたささ：
そうですよね。『愛天使伝説ウェディングピーチ』と『新世紀エヴァンゲリオン』が続いている枠だったんで、ちょうどその時に『愛天使伝説ウェディングピーチ』の敵役ポタモスを三石琴乃さんがやっていて、ミサトさんもやっていたので、個人的に三石琴乃アワーって勝手に呼んでいました（笑）。
おたささ：
95年で『新世紀エヴァンゲリオン』がどーんと来るんですが。
天海：
来ますね。
おたささ：
それまでの流れを考えると、熱血あり可愛いものあり、子供向けから大人向けと幅広いですよね。そして深夜アニメが、だんだん出始めてきて、大人の視聴者層を少しずつ入れてきた感じかな。『美味しんぼ』とかね。
1988年10月17日〜1992年3月17日
竹内啓雄監督
（画像は美味しんぼ DVD BOX1Amazonより）
ニチアサがだんだん確立してくるとか、1クールアニメが出始めてくる時期という感じですね。このころは、今ほど「基本的に1クール」みたいなことではまだ全然ない時代ですからね。このころは「1年クールのアニメ」の方が全然多い。
スタッフ：
そこでいう1年が今でいう60本くらいの春アニメの総数で収まっちゃいますよね。
天海：
確かに。
おたささ：
「いまって年間500本越えなんでしょ？ おそろしい」というコメントが流れていますけど、それこそ劇場版まで含めれば500本ぐらいあるんじゃないですか？
天海：
まだ1995年ですから。10年分残っていますよ。
おたささ：
（コメント）「ヱヴァ深夜って再放送か」。『新世紀エヴァンゲリオン』の深夜枠は再放送で、はじめの放送は夕方ですよ。夕方にベッドシーンが流れて、「パパ、これは何？」って言われて大変なことになったというね（笑）。それで、『爆裂ハンター』の最終話で原作の衣装にしようとしたら没になったって、あかほりさとる先生が怒っていました。
一同：
（笑）
おたささ：
96年、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』が始まりますよ。あと、『勇者指令ダグオン』『みどりのマキバオー』がこの辺りですね。あと、『ドラゴンボール』が『ドラゴンボールGT』になります。『美少女戦士セーラームーン』が『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』になりますね。
スタッフ：
『名探偵コナン』がこの年に始まっていますね。
1996年1月8日〜
（画像はAmazonより）
おたささ：
そうだ。『名探偵コナン』がここだ。ここスタートですね。そう思えば、この辺りから始まっているんですね。『あずきちゃん』の二期、『VS騎士ラムネ&40炎』。『水色時代』好きだったな。あと、『こどものおもちゃ』いいっすね。名作ですね。あと、『スレイヤーズNEXT』なんかもこの辺り。
天海：
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とか。
おたささ：
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』もここなんですね。
スタッフ：
『地獄先生ぬ〜べ〜』。
天海：
『地獄先生ぬ〜べ〜』懐かしい。
おたささ：
『地獄先生ぬ〜べ〜』来ましたよ。「俺の可愛い……。」
天海：
面白かったですよね。96年7月7日に私がやっと生まれてきましたね。
おたささ：
おめでとうございます！ 生まれてすぐに、『赤ちゃんと僕』が始まっている。
天海：
おお！ 『赤ちゃんと僕』！ 分かります。
おたささ：
『家なき子レミ』も、この辺りですね。
天海：
『はりもぐハーリー』って、ここから始まったんですね。
おたささ：
『はりもぐハーリー』も全140話もあるんですね。
スタッフ：
NHK教育だから、やっぱり枠が短いのかな？
天海：
『花より男子』。
おたささ：
『花より男子』も1年クール。この辺りから、96年10月。『機動戦艦ナデシコ』『セイバーマリオネットJ』『ハーメルンのバイオリン弾き』この辺りが2クールアニメですね。深夜枠『エルフを狩るモノたち』全12話。
この辺りから、深夜枠の1クール化がスタートしてくるんじゃないかな。『YAT安心! 宇宙旅行』これもいいアニメですね。『逮捕しちゃうぞ』もここですね。97年に入りまして、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』が『爆走兄弟レッツ&ゴー!! WGP』になりまして、『EAT-MAN』も12話。そうですよ、『勇者王ガオガイガー』が始まるわけですね。
天海：
始まっちゃいましたね。
おたささ：
『キューティーハニーF』ですね。これ好きでしたわ。『キューティーハニーF』が始まったってことは、『美少女戦士セーラームーン』が一旦終わったってことですね。
1997年2月15日〜1998年1月24日
佐々木憲世シリーズディレクター
（画像はAmazonより）
天海：
『ポケットモンスター』が始まっていますね！
おたささ：
『ポケットモンスター』が始まったわー。あと、『少女革命ウテナ』。『スーパーフィッシング グランダー武蔵』。『超特急ヒカリアン』、今、別の新幹線アニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』をやっていますけど（笑）。『超特急ヒカリアン』はここでスタートして、全156話あるから多分3年ぐらいはやっていたんじゃないかな。『HAUNTEDじゃんくしょん』『スレイヤーズTRY』『MAZE☆爆熱時空』『はいぱーぽりす』この辺りだといろいろ出てきますね。『中華一番!』すごいよね。中華料理でアニメを作っちゃう。
一同：
（笑）
おたささ：
オープニングがいい曲多いんだよな。『CLAMP学園探偵団』『はれときどきぶた』。
天海：
懐かしい。
おたささ：
『みすて♡ないでデイジー』もこの辺りか。『烈火の炎』ありましたね。
天海：
『夢のクレヨン王国』めっちゃ好きでした。
1997年9月7日〜1999年1月31日
佐藤順一シリーズディレクター
（画像はアニメ「夢のクレヨン王国」DVDメモリアルパックAmazonより）
おたささ：
「脳みそくすぐっちゃうぞ」（笑）。
おたささ：
『ドクタースランプ』の新しい方がここなんですね。『学級王ヤマザキ』がおはスタ枠【※】ですね。ということは、この時点でおはスタがやっている感じなんですね。
※おはスタ枠
『おはスタ』。テレビ東京系列6局と近畿の独立放送局3局で放送されている平日早朝の子供向けバラエティ番組。1997年10月1日放送開始。
一同：
（笑）
おたささ：
いろんな枠がそれぞれの枠に適したアニメが入るようになってきている感じがあるね。確かに。
スタッフ：
『超機動放送アニゲマスター』【※】は、何年でしったっけ？
※『超機動放送アニゲマスター』
1997年10月12日から2004年3月27日まで文化放送で放送されていたアニラジ番組。おたっきぃ佐々木氏がパーソナリティーを務めていた。
おたささ：
たぶんこの辺りで始まったと思うんで、そう考えると、番組やっていた都合上主題歌知っているのが増えてきますね。
スタッフ：
そうか。流すんですね？
おたささ：
『星方武侠アウトロースター』とか主題歌好きだったな。『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』3ヶ月だけど、全48話。一本3話ぐらいやるという計算なんだと思いますね。
1998年1月5日〜4月2日
大地丙太郎監督
（画像はAmazonより）
『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』『ヘリタコぷーちゃん』『こっちむいて!みい子』は、アニメ週刊DX!みいファぷー【※】の枠ですね。5分、10分、15分という枠で、30分の枠を分けて3本のアニメをやるというわりとチャレンジャーな形だったんですけど。この辺りからアニメファン向けという作品がだんだん増えていきますね。98年はすごいっすよ。
※アニメ週刊DX!みいファぷー
1998年2月14日から1999年2月6日までテレビ朝日系列フルネット局が編成していたアニメコンプレックス枠。
天海：
一気に増えましたね。
おたささ：
3ヶ月で倍ぐらいあるけど、『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』。これも見た方がいいアニメですよ。いろんな意味で見た方がいい。
『TRIGUN』『ロードス島戦記-英雄騎士伝-』『LEGEND OF BASARA』『カウボーイビバップ』。『ロスト・ユニバース』これもいろんな意味で見た方がいいですよ。
そして、来ましたよ。『カードキャプターさくら』第一期。やっぱり本当にここからですよ。この頃に人生を狂わすアニメがたくさんあるような気がしますよ。
1998年4月7日〜1999年6月22日
浅香守生監督
（画像はAmazonより）
天海：
『遊☆戯☆王』とかも、この辺りから始まっているんですね。
おたささ：
そうですね。たぶん最初のやつですよね。それから『センチメンタルジャーニー』。あとは、『プリンセスナイン 如月女子高野球部』『ヴァイスクロイツ』『頭文字D』。
スタッフ：
ユーロビートが流行ったんですよね。
おたささ：
WOWOWって枠が結構あるでしょ。
天海：
WOWOWって、こんな前からあったんですか？
おたささ：
そうなんですよ。もうちょっと前から少しあるんですけど、WOWOWのアニメ枠というのが、この頃始まるんですよ。でも、みんなまだ加入してないような時代だから、入ってるやつに借りたりして（笑）。ノンスクランブル帯放送という言葉が懐かしい。
天海：
WOWOWのCMやっているじゃないですか。だから、最近なのかなと。そんな20年前からあるんですね。
おたささ：
たぶんこのあと、ニコニコで放送するアニメとかが出てきたりするじゃないですか。そういうところで、新しいメディアにわりと貪欲に突っ込んでいくんだなというところが。アニメを新規を開拓しようとする新しいメディアが始まる時期なのかなと。
例えば、有料放送見放題とかあるじゃないですか。それだと昔のドラマとかよりもやっぱりアニメがメインに宣伝されることが多いじゃないですか？ その辺りの始まりは、このWOWOW枠とかなんだろうなと思ったり。
『SHADOW SKILL -影技-』ありましたね。『serial experiments lain』これも見た方がいいアニメです。たまに見た方がいいアニメ出るね。あとは、『彼氏彼女の事情』！
1998年10月2日〜1999年3月26日
庵野秀明・佐藤裕紀監督
（画像は彼氏彼女の事情 Blu-rayBOXAmazonより）
おたささ：
98年。『聖ルミナス女学院』やっていたな。俺、ラジオ番組のディレクターやっていました。
スタッフ：
これも1クールなんですね。
おたささ：
この辺りから、1クールアニメがだんだん増えてくると思いますよ。『スーパードール★リカちゃん』ありましたね。『MASTERキートン』『LET’S ぬぷぬぷっ』『EAT-MAN’98』。『花さか天使テンテンくん』これの主題歌は、カラオケで女の子がいる時には歌わない方がいいと思います。
天海：
そうなんですか？
スタッフ：
これ、本当にひどい歌なんです。
おたささ：
ある意味、最高なんですけど。全員男子だったら、サビを全員で大合唱して、小学校気分に戻ってほしいみたいな感じですけど。
天海：
なるほど。
おたささ：
『星界の紋章』これもWOWOW枠ですね。『星界の紋章』は、小説の方が人気が高くて、アニメ化されてもしっかりとした重いつくりで、地上波のアニメとは趣が違うんですよね。この少し前ぐらいにOVA【※】というのが流行った時期があって、ある意味OVAのクオリティをWOWOWでやっていたという感じがしました。
※OVA
オリジナル・ビデオ・アニメーション。 VHS、レーザーディスク、DVD、Blu-ray Discでの発売またはレンタルを主たる販路として作られる商業アニメ作品。
1999年1月2日〜3月27日
長岡康史監督
（画像はAmazonより）
おたささ：
WOWOWはCMもないし、テンポよく見れる。
天海：
夢のようですね（笑）。
おたささ：
『おジャ魔女どれみ』が、ここですね。『神風怪盗ジャンヌ』。そして、『デジモンアドベンチャー』。そうか、この頃か……。
おたささ：
来ましたよ『To Heart』！ これ以前はあったのかな？ 18禁ゲームのアニメ化。
1999年4月〜6月
高橋ナオヒト監督
（画像はAmazonより）
OVAはいろいろありましたけど、テレビアニメでなかったんじゃないかな。ギャルゲ原作は、さっき言った『センチメンタルジャーニー』が『センチメンタルグラフティ』のアニメ化なんですけど、この辺りから『To Heart』とかが18禁ゲームのアニメ化が出始めてくるのかな。（コメント）「ゲームが先なの？」もちろんゲームが先ですよ（笑）。
『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』『アークザラッド』ゲームもののアニメが出てきますね。あと、『コレクター・ユイ』もこの辺りに入ってくる。『∀ガンダム』『KAIKANフレーズ』もここなんですね。『カードキャプターさくら』の二期もここですね。
そう考えると、98年ぐらいからファン層をある程度絞るというか、特定のファン層が好きな物を扱うという作品が増えていく感じはだんだんしますね。
『無限のリヴァイアス』は、心が沈んでいる時は見ない方がいいと思います（笑）おたささ：
そんな感じで、どんどん行きましょうか。『カードキャプターさくら』の三期がありつつの、99年の10月は、『サイボーグクロちゃん』『魔術士オーフェン Revenge』『臣士魔法劇場 リスキー☆セフティ』『鋼鉄天使くるみ』『ジバクくん』『地球防衛企業ダイ・ガード』『セラフィムコール』『無限のリヴァイアス』『エクセル・サーガ』。
1999年10月6日〜2000年3月29日
谷口悟朗監督
（画像はAmazonより）
『無限のリヴァイアス』は、心が沈んでいる時は見ない方がいいと思います（笑）。でも、見て損はないアニメの一本なのでぜひぜひおすすめでございます。
『エクセル・サーガ』も、そう思えばエクセルが、今はしんちゃんなわけですからね。エクセル小林が。エクセル小林という名前の言い方もあれですけどね（笑）。
天海：
ここからなんですね。
おたささ：
そして、来ますよ。『ONE PIECE』ここスタートなんですね。あと、『Di Gi Charat』もここということで。そう考えると、木谷さんが出てくるのがこの辺りという感じですね。まぁ、そんな感じで、90年代はさらってみましたが、また次回に2000年代前半いけるかな。
1999年11月30日〜12月24日
桜井弘明監督
（画像はDi Gi Charat DVD-BOXAmazonより）
天海：
大丈夫です。まだ、平成は終わらないですからね。4月いっぱいまで終わらないですから。それまでに振り返れればいいんですよ。
おたささ：
90年代の最後に、沢城さんが出ているというね。ここから沢城さんの成長をアニメで追うとめちゃくちゃ面白くなってくる感じはしますけど。
▼記事化の箇所は37:15からご視聴できます▼
『おたっきぃ佐々木と天海由梨奈の やっぱ、アニメでしょう』
―あわせて読みたい―
・巨人の星、キャプテン翼、SLAM DUNK…スポ根アニメから“必殺技と汗臭さ”が消え“爽やかイケメン”要素が台頭する歴史をおたささが語る
・『あずきちゃん』『ナースエンジェルりりかSOS』…作詞だけじゃない！ 秋元康とアニメの関係をおたささが解説「どこでも振り幅を持っているのはすごい」
