2年ぶり3度目の8強進出を果たした錦織【写真:Getty Images】

写真拡大

敗れたコールシュライバーが脱帽

 テニスの全米オープンは3日(日本時間4日)、男子シングルス4回戦を行い、世界ランク19位の錦織圭(日清食品)は同34位のフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)に6-3、6-2、7-5でストレート勝ち。2年ぶり3度目の8強進出を果たした。大会公式はインスタグラムで勝利の瞬間のガッツポーズを動画で公開。また3回戦で世界ランク4位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を倒していたコールシュライバーも錦織の圧巻の強さに「あまりにゲームを支配していた」と脱帽している。ATP公式サイトが伝えている。

 酷暑の中で、135分間の熱いバトルを制した錦織。両手を掲げ喜びを爆発させたあと、激闘ぶりを物語るかのように両腕をだらりと下げ天を仰いだ。疲労と充実感が入り混じった、なんとも言えない表情を浮かべていた。

 ATP公式サイトは特集で「ケイ・ニシコリはほとんど問題に直面しなかった」と盤石のプレーぶりをたたえている。

「自分はいいテニスができたと思う。彼に自分のテニスをさせなかった。彼もいいプレーをしていたけれど、自分は少し上回ったんじゃないかな。一歩前に出て、アグレッシブなプレーができた」

「彼はあまりにもゲームを支配していた」と完敗認める

 錦織は謙虚にこう振り返ったという。一方で、直前の試合で第4シード、ズベレフを倒していたコールシュライバーはストレート負けに潔く完敗を認めている。

「彼はあまりミスをしなかった。振り回されてしまった。彼はあまりにもゲームを支配していた。自分にとってはいい日ではなかったかもしれないけれど、ケイは単純に自分にとって最高の対戦相手ではなかったということ」

 コールシュライバーは錦織の充実ぶりを手放しで称賛した。準々決勝の相手は2014年大会の決勝で敗れた世界ランク7位マリン・チリッチ(クロアチア)。因縁の相手を倒せば、悲願のグランドスラム初Vへの期待がにわかに高まる。(THE ANSWER編集部)