ライアン・マーフィー(Ryan Murphy) photo : Getty Images 

ドラマ「アメリカン・クライム・ストーリー」のシーズン1でO.J.シンプソン事件を描き、絶賛されたクリエイターのライアン・マーフィー。新シリーズの製作が止まってしまっていることを明らかに。

シーズン2ではハリケーン・カトリーナ、シーズン3ではデザイナーのジャンニ・ヴェルサーチ殺害事件を題材にしているドラマ「アメリカン・クライム・ストーリー」。昨年初めライアン・マーフィーは新シーズンについて、ビル・クリントン元大統領とモニカ・ルインスキーのセックススキャンダルを描くと発表していた。2000年に出版されたドキュメンタリー本「A Vast Conspiracy: The Real Sex Scandal That Nearly Brought Down a President(原題)(とてつもない陰謀:大統領を失脚させる寸前にまで追い込んだ本当のセックススキャンダル)」の映像権もすでに入手していると報じられていた。

でもこの製作をテレビ局「FX」が中断していることが明らかに。ライアン自身が「テレビ局が考え直しているところ」だと語っていると報じられた。

モニカ・ルインスキー(Monica Lewinsky)、ビル・クリントン(Bill Clinton) photo : AFLO

ちなみにこのドラマの製作にはモニカ・ルインスキー本人を誘っていたというライアン。パーティでモニカに遭遇し「もし君がこの話を僕と一緒にプロデュースしたいなら喜んでやりたい。でも君もプロデューサーにならないとだめだ。そしてお金を稼ぐんだ」と持ちかけたという。

中断の背景については明らかにされていない。ホワイトハウスを揺るがしたスキャンダルだけに、理由をめぐって憶測も飛び交いそう。シーズン1は絶賛され、エミー賞を独占したこのシリーズ。無事に製作が再開されスキャンダルの裏側を暴く傑作が生まれるのか、このまま中止になってしまうのか……続報にも注目したい。

text: Yoko Nagasaka