長友が、約半年ぶりに代表復帰を果たした本田のパフォーマンスについて言及している【写真:Getty Images】

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本田のパフォーマンスに「練習でも全然違うなと」とポジティブな印象

 日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)は20日、23日のマリ戦と27日のウクライナ戦に向けたベルギー遠征2日目のトレーニングを終えると、約半年ぶりに代表復帰を果たしたFW本田圭佑(パチューカ)のパフォーマンスについて驚きとともに言及。

 「良い状態なのはお世辞抜きで思いました」と明かし、具体的な部分も指摘している。

 昨年10月と11月の代表戦で未招集だった本田の動向は、かねてより注目を集めていた。昨夏パチューカに移籍した当初は怪我の影響で出遅れたが、今年1月からのメキシコ後期リーグでは4得点6アシストと好調をキープ。そして、ついにハリル監督から声がかかり、半年ぶりの代表復帰に至っている。

 そんな本田と近況を含めて言葉を交わしたという長友は、「まずはコンディション状態を聞き合うところから始まりました。圭佑もコンディションが上がっている」と言及。さらに代表のトレーニングを通じて「今日の練習のなかでも全然違うなと」と、ポジティブな印象を受けたという。

 実際、本田は代表メンバー発表後に行われた17日のメキシコ後期リーグ第12節のネカクサ戦にリーグ戦12試合連続で先発出場すると、前半36分にFKで先制点をアシスト。試合は1-1の引き分けに終わったが、スペイン紙「AS」メキシコ版の選手採点で本田は得点者のメキシコ代表MFエリック・グティエレス、MFホルヘ・エルナンデスと並ぶチーム最高の「3点」を獲得した。スペイン紙「マルカ」メキシコ版でも、本田のキックは「完璧」と高く評価されている。


「ミランで試合に出ていない時に比べると…」

 代表合流直前の一戦でも輝きを放った本田のプレーは、新天地トルコで試合に出続けている長友の目から見ても一味違ったという。代表で長年ともに共闘してきた戦友に対する気遣いではないとしつつ、「メディアの前だから言うわけじゃなくて、実際ミランで試合に出ていない時に比べると、明らかにコンディションが違う」と強調した。

 長友が具体的に指摘した部分は二つある。「体のキレとか、裏へ抜け出す動きとかがちょっと違っていた」という。プレーの切れ味が増し、抜け出す動きも光った本田のコンディションは際立っているようだ。長友は続けて「やっぱり良い状態になっているのは、お世辞抜きで思いました」と称えている。

 半年ぶりに代表復帰を果たした本田の胸中について、「代表への思いは人一倍持っているんじゃないですかね。強い思いがあると思います」と慮った長友。戦友・本田の好調ぶりと、日本代表への熱い思いを強く感じているようだ。


(大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki)