カロリーナ・コストナー【写真:Getty Images】

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2大会連続メダルへSP6位発進も…4度目の五輪で目指す“勝利よりも大事なもの”

 平昌五輪は21日、フィギュアスケートの女子ショートプログラム(SP)が行われ、4度目の出場となった31歳カロリーナ・コストナー(イタリア)は73.15点で6位となった。ソチ大会の銅に続く、2大会連続メダルを目指すベテランは「でも、心と魂をかける。私は生きている」と巻き返しへ向け、意気込んだという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が伝えている。

 4度目の五輪となるベテランの闘志は、少しも消えていない。

 コストナーはSPで73.18点をマークしたが、自己ベスト連発の上位陣において6位発進となった。2大会連続のメダルをかけ、78.87点で3位のケイトリン・オズモンド(カナダ)を追いかけることになる。記事では得点差は大きいと指摘し、その間にも日本の宮原知子が4位、坂本花織が5位と躍動し、食い込んだことの影響も挙げている。

 しかし、本人は「調子はいい」「試合は長い」と語ったという。金メダル争いはSP1位の15歳アリーナ・ザギトワ、2位の18歳エフゲニア・メドベージェワのOAR勢の争いが有力。ただ、コストナーには19歳で初出場したトリノ大会以来、出続けてきた五輪にかける想いがある。

「少女たちと成熟した女性が競うこと? 自分は年寄りだとは感じていないわ」

「勝利よりも自分のベストを滑ることが大事。15年間続けて、まだ高いレベルで滑れて、ここにいることを喜びと感じて、ただ良い滑りをすることを考えたい。心と魂をかけて滑る。少女たちと成熟した女性が競うこと? 自分は年寄りだとは感じていないわ」

 記事では、こう言い放ったという。金メダル争いの2人とはひと回り以上の違うが、年齢なんて関係ない。4度目の五輪を滑ることは格別であることを隠さなかった。

 大会前にはイタリアメディアのインタビューで「私は日本を愛しています」と日本愛を明かした親日家でもある。運命の日、31歳が「心」と「魂」のすべてをリンクに刻む。(THE ANSWER編集部)