都電荒川線は1万3,820円で貸し切れる! 都内に残る唯一の都電でプチタイムトラベルしてみる - 【鉄道いまむかし】
今回、ご紹介するのは、そんな都電荒川線です。
皆さんこんにちは。鉄道に関することについてお伝えする連載【鉄道いまむかし】。
お届けしたいのは鉄道ファンではなく、「ちょっと鉄道に興味があるけど、何となくマニアっぽい」「敷居が高いのではないか」と感じている方に向けです。
誰でも、気軽に、鉄道を楽しむためのヒントをお伝えしていきたいと考えています。

都電荒川線は、荒川区にある「三ノ輪橋停留場」から新宿区の「早稲田停留所」までの12.2キロを約1時間で走る路面電車です。
ご存じの方もいるかと思いますが、都電はかつて、東京都内を縦横無尽に走っていました。
しかし路面電車は、道路を自動車と混在して走るため、経済成長に伴い急増した自動車との間に交通渋滞を引き起こす原因となりました。
その結果、次第に路面電車の路線は縮小し、道路を自動車に明け渡すことになります。
1960年代に入ると、都電は次々とその役目を終え、1972年にはこの荒川線を残すのみとなりました。

ではなぜ荒川線だけは残ったのでしょうか?
・専用の軌道を走っている区間が長かったこと
・沿線住民の要望が強かったこと
などが挙げられます。
いずれの理由にしても現代まで残っているのは、貴重というほかにはないでしょう。
ところで、都電に乗る際、普通の電車との違いに気づいたことはありませんか?
そう路面電車に乗る場所は、駅ではなく「停留場」と呼ばれているのです。
普通電車は「駅」といいますが、路面電車の場合は「停留場」というのが正しい呼び方です。時々混同している記事を見かけますが、停留場が正解です。
これは「軌道法」という法律に基づいて運営されているからです(鉄道の場合は「鐵度事業法」が根拠)。

荒川線を楽しみたいなら、「都電一日乗車券」がオススメです。
大人400円、子供200円で一日中乗り降りができます。
きっぷタイプのものと、PASMOなどのIC乗車券で利用できるものの2種類があります。
このほかにも都営地下鉄と、都営バス、日暮里・舎人ライナーにも乗車できる一日乗車券「都営まるごときっぷ」もあります。
こちらは大人700円・小児350円で発売されているので、利用してもよいでしょう。

なお荒川線では都電の車両を丸ごと借りることができるのを知っていますか?
貸し切りにできる日と時間が決まっていますが、一般料金の1万3,820円で借りることができます。意外と安いので利用する人も多いようです。
もちろん車両の形式(7700形、8500形、8800形、8900形、9000形の5タイプ)の指定も可能です。
乗車している間の飲食は禁止されていますが、仲間で都電を貸し切って乗ってみるのもよいのではないでしょうか。
詳しくは、東京都交通局のページを参考にしてみて下さい。
みなさんも、プチタイムトラベルを味わえる荒川線で、下町情緒をたどる旅に出てみませんか。
今藤弘一

