偉大なる先輩の言葉を胸に… 竹安俊也、第1シード獲りへ挑む(撮影:和田彭郎)

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<カシオワールドオープン 事前情報◇22日◇Kochi黒潮カントリークラブ(7,315ヤード・パー72)>
最終戦の「日本シリーズJTカップ」に出場できる選手は今季の優勝者など、わずか30人のみ。多くの選手にとってはこの「カシオワールドオープン」が最終戦となり、特にシード権をかけた重要な一戦となる。
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シード権の中には、ほぼ全試合に出場できる第1シード(上位60位)と出場優先順位が下がる条件付きの第2シード(上位61〜75位)の2種類がある。もちろん、選手達が目指すのは第1シードだ。賞金ランク上位者の中には13試合の出場義務試合数に満たない選手も多く、現時点で第1シードは64位の薗田峻輔まで降りてくる見通しとなっている。
そして今、65位につけているのが25歳の新鋭・竹安俊也だ。第2シードはほぼ手中にしているが、当然、目前の第1シードを全力で掴みにいく。「第2シードだとHONMA TOURWORLD CUPぐらいまでしか出られないので。そこまで調子が悪かったら、その後は出られないですし。60位以内に入っておけばVISA(三井住友VISA太平洋マスターズ)とか(ダンロップ)フェニックスなど大きな試合に出られるので。第1シードには入りたいです」。賞金ランク64位の薗田とはわずか3万円の僅差につけるが、他の選手が上がってくることを考えれば、1つでも上の順位を狙いたいところ。
竹安は先週、フェニックスのウェイティングで宮崎県へ。そこで、東北福祉大学の1年先輩である松山英樹と食事をする機会を得た。「最終日、いいところにいると崩れてしまうことを相談しました。“メンタルよりも(ゴルフの)実力を上げろ”と。調子が悪くてもトップ10に入れるようにならないと、戦ってはいけない」というアドバイスをもらったという。
今年の6月には筋力トレーニングの重要性を松山に説かれ、それからはトレーニングに力を入れている。「体重も確実に上がってきています。この2週間もトレーニングをしてきました。身体の状態はいいです」と先輩の教えを忠実に守り、実力を伸ばしてきている。
「特に気合が入っているわけでもないですし、緊張もしてません。自分のゴルフをしたい」と大事な一戦を前に冷静に話していた竹安。世界で戦う先輩の言葉を胸に、明日のスタートティに立つ。

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