こんな異様な光景見たことない!? リヨンの“白きデモ”に賛辞「美しい」「歴史を作れ」

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前節にイエローカードを受けた主将フェキルは累積警告によりモンペリエ戦で出場停止

 現地時間19日に行われたリーグ・アン第13節のリヨン対モンペリエ戦で、本拠地リヨンのゴール裏が白いユニフォームを掲げたファンで埋め尽くされる異様な光景が発生。

 大規模な“デモ”を英紙「ザ・サン」などが取り上げ、クラブも公式ツイッターに動画を投稿してその模様を伝えている。

 事の発端は、11月5日に行われた第12節のリヨン対サンテティエンヌ戦。敵地で4-0と大量リードを奪って迎えた後半39分、リヨン主将のフランス代表FWナビル・フェキルはダメ押しの5点目を奪うと、ユニフォームを脱いで自身の背番号と名前が施された背中の部分を観客に誇示するゴールパフォーマンスを行った。

 バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが今年4月のクラシコや、レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが同8月のスペイン・スーパーカップの第1戦で実現したクラシコで披露したパフォーマンスをまねた格好。しかし、これにサンテティエンヌのサポーターが激怒し、ピッチ乱入で試合が中断する事態を引き起こした。

前半18分を迎えると、白いユニを掲げて“支持”

 この行為でイエローカードを受け、累積で出場停止処分となったフェキルは、18日のモンペリエ戦をスタンド観戦。今季リーグ戦で得点ランク3位の11得点を挙げるなどチームを支える主将への支持として、フェキルの背番号と同じ数字である前半18分を迎えると、リヨンのサポーターはフェキルが前週にしたように白いユニフォームを掲げるパフォーマンスを再現した。ユニフォームをまとった人々の姿自体は決して珍しくいないが、それを手に持って掲げる、しかもゴール裏を埋め尽くすほどの数となればそうそうお目に掛かれないだけに、その異様さは際立っていた。

 リヨンも公式ツイッターに「18分!」と綴るとともに動画を投稿。返信欄には「美しい、OM(リヨンの愛称)を今後もサポートする」「このクラブは素晴らしい」「歴史を作れ」とサポーターの行為と、選手との関係性を称えるコメントが多く寄せられた。英紙「ザ・サン」は「リヨンのストライカー、ナビル・フェキルは出場停止のなか、18分にファンからシャツを掲げるサポートを受けた」と報じている。

 試合はそのままスコアレスドローに終わったが、サポーターの声と思いはスタンドで見守ったフェキルにも届いたに違いない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

【動画】リヨンが公式ツイッターで公開、前半18分に起こった“白きデモ”

リヨンが公式ツイッターで公開、前半18分に起こった“白きデモ”