羽生結弦【写真:Getty Images】

写真拡大

GPロシア大会でジーが撮影した羽生&メドの3ショット公開…メド「私のチーム」

 10月に入り、フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズが開幕。本格的にシーズン到来を迎えた。銀盤を華やかに彩っているが、スケーターがリンクの上で撮影し、話題を集めていた1枚の写真があった。開幕戦のロシア大会。ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)が羽生結弦(ANA)、エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)と3ショットを撮影。その様子を目撃していた世界のファンの間で脚光を浴びていたが、ジーが自身のインスタグラムで「三つ巴事件」と題し、実際に公開している。

 ほんの一瞬だが、ファンの目に留まった出来事だった。22日のロシア大会エキシビション。エンディングでスケーターがリンクに勢揃いしたシーンの中、3人がひと塊になった。セルフィーを持ったジーを両脇に取り囲んだのは、男子王者の羽生と女子王者のメドベージェワ。なんと豪華な面々だろう。

 そして、左側に立った羽生は両手を挙げ、中央のジー、右側のメドベージェワとともに自撮りして笑顔を振りまいていた。この大会を彩った面々であり、その模様は客席の注目の的だった。果たして、どんな写真だったのか気になるところだったが、ジーは28日に実際にインスタグラムで公開したのだ。

 ゴールドテープが舞ったリンクの上でジーとメドベージェワが左手でにこやかにピース。ジーの後ろに立った羽生はライオンのように両手でポーズを作り、雄々しく口を開けているが、表情は楽しげで3人のハッピーな空気感が伝わってくる。

互いのリスペクト精神がフィギュア発展に…ファンは「史上最も可愛らしい写真!」と感激

 ジーは「三つ巴事件」 とチャップリンの映画タイトルにかけてユーモアたっぷりに紹介。すると、メドベージェワも「私のチーム」とハート付きで反応している。海外のファンも「なんと可愛らしい!」「美しい写真だ!」「まさに三銃士」「とっても貴重な組み合わせ!」「史上最も可愛らしい写真!」「愛すべき素晴らしい関係」などと喜んでいた。

 羽生とメドベージェワは男女の現役チャンピオンで世界的な人気を誇る。ジーも美しく芸術性の高いスケートで日本にも多くのファンがおり、何よりファン思いの性格が愛される理由となっている。こうしてファンに話題を呼んだ1枚を実際に発信し、届けてくれるのも、一つのファンサービスの一環と言ってもいいだろう。

 大会は羽生が2位、ジーは4位、メドベージェワは優勝という結果となった。戦いの場では、それぞれがしのぎを削り、競っていくだろう。しかし、戦いを離れた場ではこうして互いのリスペクト精神こそが、フィギュアは愛される競技としてさらに育っていく要因になるだろう。

 この日のエキシビションでは集合写真で後方だった羽生をペア男子のオンドレイ・ホタレック(イタリア)がリフトで持ち上げるというシーンも話題を呼んでいた。運命の平昌五輪シーズンは幕を上げているが、結果のみならず、一人ひとりのキャラクターに目を向けることで、楽しみはきっと増えるはずだ。