ボヌッチ愚行退場のミラン、連敗を3で止めるも不調のジェノアにゴールレスドロー《セリエA》

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▽ミランは22日、セリエA第9節でジェノアをホームに迎え、0-0で引き分けた。

▽前節インテルとのミラノ・ダービーを2-3と惜敗して3連敗となった9位ミラン(勝ち点12)は、3日前に行われたヨーロッパリーグ(EL)のAEKアテネ戦を低調なゴールレスドローで終えた。そのAEKアテネ戦のスタメンから5選手を変更。アンドレ・シウバやクトローネ、ムサッキオらがベンチスタートとなり、カリニッチやケシエ、ビリアにボリーニら主力がスタメンに戻った。

▽前節カリアリ戦で初勝利を挙げた17位ジェノア(勝ち点5)に対し、[3-4-2-1]で臨んだミランは1トップにカリニッチ、2シャドーにスソとチャルハノール、左センターバックにR・ロドリゲスを配した。

▽1トップのガラビノフを除いて自陣に引くジェノアに対し、開始2分にカリニッチが際どいヘディングシュートを浴びせたミランが攻め込むと、6分にはボリーニがミドルシュートでゴールに迫るも、GKペリンの好守に阻止された。

▽その後もハーフコートで試合を進めたミランだったが、シュートに持ち込めずにいると25分、主将の愚行によって数的不利となる。攻撃時のセットプレーでボヌッチがロージに対してヒジ打ちを見舞うと、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の末に一発退場となった。

▽この退場によってチャルハノールに代えてロマニョーリを投入したミランは、ボリーニを右サイドバックに配す[4-4-1]で対応。ジェノアの圧力を受けながらも引き続きボールを保持していたが、追加タイム1分にピンチ。ガラビノフの右クロスにターラブトが頭で合わせたシュートが枠に飛んだが、GKドンナルンマがファインセーブで凌ぎ、前半をゴールレスで終えた。

▽迎えた後半、一進一退の攻防が続いた中、52分にジェノアが2枚替えを敢行。ガラビノフとロージに代えて、ラゾビッチと昨季ミランに所属していたラパドゥーラを投入した。すると56分、ジェノアに決定機。ボックス中央に侵入していたベルトラッチの下にボールがこぼれ、右足でシュート。しかし、わずかに枠の右上に外れた。

▽続く60分にヴェローゾが可能性のあるミドルシュートを浴びせたジェノアに対し、65分にロングカウンターからケシエがシュートに持ち込んだミランだったが、終盤にかけては思うように攻撃を仕掛けられず苦しい展開に。

▽結局、83分にスソの放ったミドルシュートはGKの正面を突いてゴールレスで終了。連敗を3で止めたものの、不調のチームを相手に勝ち点1を得るにとどまった。