新天地で活躍もフル出場なき宇佐美貴史 独紙が特集「ウサミは満足していない」

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ザンクトパウリ戦で今季2点目もプレー時間は58分 本人も「90分戦っていきたい」

 FW宇佐美貴史は今季、期限付き移籍でアウグスブルクからブンデス2部デュッセルドルフに新天地を求めた。

 移籍後すでに2ゴールを挙げており、ドイツ地元紙「RP ONLINE」は宇佐美を特集。「ウサミは満足していない」「90分間プレーしたがっている」との現状を紹介している。

 宇佐美は現地時間23日に行われた第8節ザンクトパウリ戦で加入後初となるスタメンでプレーすると、前半9分にCKのこぼれ球を豪快に右足で蹴り込んで、自身にとって今季2点目をマーク。第5節ウニオン・ベルリン戦での得点に続くゴールで、同僚や監督、ファンのハートをつかむ活躍を披露した。

 ただザンクトパウリ戦のプレー時間は58分に終わるなど、ここまでまだ先発フル出場は一度もない。それを受けて同紙は「ウサミは完全に満足しているだろうか? もちろん、そんなことはない」と記し、本人のコメントをこう紹介している。

「自分はもっと上手くプレーできると思うし、90分間にわたって戦っていきたいと思っている。自分自身もっとゴールを奪いたいし、準備していきたい。昨シーズンはあまりプレーできていないので、体力面でも改善していかないといけない」

独紙称賛「宇佐美移籍はメリットしかない」

 同紙の記事では「以前はバイエルンに所属した経験があるウサミは、東アジアの国ではアイドル的な存在である」と商業的な部分にも言及。「ウサミの移籍はフォルトナ(デュッセルドルフ)にとってメリットしかない」と称賛し、日本との直行便があるデュッセルドルフの日本人コミュニティーにも触れている。

 宇佐美は取材に対して「自分は日本で知られている存在で、妻も娘もそうです」と返答。10月の日本代表の連戦には未招集となった宇佐美だが、デュッセルドルフで結果を残し、代表復帰への足掛かりにできるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images