世界の「HARIMOTO」、最年少Vに称賛の嵐「奇跡の少年」「一世紀に一人の才能」

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 卓球のチェコ・オープン(オロモウツ)は、男子シングルス決勝で世界ランキング20位・張本智和(エリートアカデミー)が元世界ランク1位のティモ・ボル(ドイツ)を11-3、4-11、8-11、11-9、11-6、11-9で破り、ITTFワールドツアー史上最年少で優勝を果たした。14歳の神童の快挙に、各国メディアから「奇跡の少年」「一世紀に一人の才能」と称賛の嵐となっている。

 世界ランキング7位で、ワールドカップ優勝2回、五輪にも5大会連続で出場している男子卓球界トップクラスの実力者を決勝の舞台で撃破した「HARIMOTO」の衝撃が、世界中を駆け抜けた。

 ボルの母国で卓球大国ドイツの地元誌「シュピーゲル」電子版は、「ボルが日本の奇跡の少年に敗れる」と特集。「この若さにして偉大な成功。14歳でトモカズ・ハリモトが元世界王者のティモ・ボルを撃破する。日本人は逆転勝利すら成し遂げた」と称えている。

 今年6月の中国オープンでは、準決勝でボルに1-4と完敗を喫していた張本だが、同誌はわずか2か月の間に急成長を見せたことも紹介している。

圧巻の史上最年少V記録更新にスイス紙「奇跡の少年には誰も抗えない」

 大会の舞台となったチェコの主要紙「イドネス」は速報。「わずか14歳の日本人、トモカズ・ハリモトがオロモウツで行われた卓球ワールドツアーを制覇した」と偉業をレポート。さらにスイス紙「デア・ブンド」は、「奇跡の少年には誰も抗えない」と見出しを立て、「日本人のトモカズ・ハリモトは卓球界で一世紀に一人の逸材と認められている。そして、わずか14歳にして元世界1位のティモ・ボルを倒したのだ」と評価している。

 一方、ポルトガルのスポーツ専門メディア「サポ・デスポルト」は「ハリモトはワールドツアーで最年少王者になる」と特集。于子洋(中国)が2014年の荻村杯ジャパン・オープンで打ち立てた男子シングルスの最年少優勝記録(16歳30日)を大きく更新したことに触れている。

 史上最年少Vを成し遂げた「張本旋風」の衝撃は、世界中に広がっている。