インテル長友、2戦連続先発も途中交代 伊メディアは総じて「ライバル以下」と評価

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左太腿違和感で後半途中にダウベルトと交代した後、チームは3ゴール奪取

 インテルの日本代表DF長友佑都は現地時間26日のリーグ第2節ローマ戦に、2試合連続のスタメン出場を果たした。

 チームは敵地で強豪を3-1で破って開幕2連勝とした一方で、後半11分に左太腿に違和感を感じてピッチを退いた長友は、交代後にチームが3ゴールを奪って逆転したこともあり、イタリアメディアでは軒並みポジション争いのライバルより低い評価を下されている。

 インテルは前半15分にローマのFWエディン・ジェコに先制ゴールを許したが、後半22分、同32分にFWマウロ・イカルディが2ゴールを奪って逆転。試合終了間際にはMFマティアス・ベシーノの追加点があり、敵地で逆転勝利を収めた。

 インテル専門のニュースサイト「FCインテルニュース」は、長友に「5.5点」とワースト2位の厳しい評価。寸評では「主に(相手FWグレゴイレ・)デフレルへの守備の役割にフォーカスされた。一方で、攻撃面ではブレーキにしかなることができなかった」と、攻撃面での貢献度が低いと評価された。そして、長友に代わって入ったDFダウベルト・エンリケは「6点」とされ、「ペリシッチを良く助けて攻撃を活性化した」と、その貢献度の違いが評価の差になっている。

 また、サッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」も、長友が「5.5点」でダウベルトが「6.5点」と差のある評価。長友は「特別足りない部分はないが、ホームでのパフォーマンスには及ばなかった」とされ、開幕戦と比較して低調だったとされた。ダウベルトは「敵地ローマという難しい環境にもかかわらず、正しい精神状態でピッチに入った」と評価された。

ダウベルトは「ローマに困難を与えた」

 同様にサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」も、長友が「5.5点」でダウベルトが「6.5点」の評価。長友は「デフレルを良く封じ込んで防いだピンチは一度ではない。しかし、時間の経過とともに苦しい状態が顕著になり、スパレッティ監督が交代を決断」とされた。また、ダウベルトは「素晴らしいゲームの入りと、チームを加速させてローマに困難を与えた」と、攻撃面での貢献度が高いと評価されている。

 プレシーズンには放出候補とされながら、ルチアーノ・スパレッティ監督の信頼を勝ち取って開幕2戦連続スタメンを獲得した長友。だが、このローマ戦では左太腿に違和感を感じるアクシデントに見舞われたとはいえ、自らと交代して入った今季新加入のライバル、ダウベルトにアピールの余地を与えてしまった。

 日本代表での活動を終えてイタリアに戻った時、ポジション争いの勢力図はどのようになっているのか。今季もまた、熾烈なポジション争いに身を置くシーズンになるのは間違いなさそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images