ロジャー・フェデラー【写真:Getty Images】

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ハードコートで今季23勝2敗と圧倒…ATP公式「様々なものが要求されるサーフェスで優位性」

 男子テニスのグランドスラム今季最終戦、全米オープンは28日に開幕する。ハードコートで行われる大会となり、ATP公式サイトでは今シーズンのハードコートでの戦績データを集計。際立っているのはやはり、6度目の大会制覇を目指すロジャー・フェデラー(スイス)の勝率だ。

 記事では「様々なものが要求されるサーフェスで、ロジャー・フェデラーは優位性を示している」と切り出している。以下、同サイトによるハードコートでの各選手の今季勝敗、勝率だ。

24勝6敗 グリゴル・ディミトロフ(.800)
23勝2敗 ロジャー・フェデラー(.920)
23勝7敗 ニック・キリオス(.767)
23勝9敗 ジャック・ソック(.719)
22勝7敗 ラファエル・ナダル(.759)
21勝7敗 アレクサンダー・ズベレフ(.750)
20勝9敗 ダビド・ゴフィン(.690)
19勝6敗 ロベルト・バウティスタ・アグート(.760)
18勝9敗 サム・クエリー(.667)
17勝6敗 ウィルフリード・ツォンガ(.739)

過去に5連覇達成のフェデラーがV本命…錦織、ジョコら大物欠場で世界の注目大

 フェデラーは勝利数こそディミトロフに1つ及ばないが、敗戦数は他選手の6〜9敗に比べると圧倒的に少ない。2月のドバイ・フリーのエフゲニー・ドンスコイ(ロシア)戦、8月のロジャーズ・カップのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)戦のわずか2敗だけと抜群の安定感を誇っている。

 さらに、勝率ではトップの.920。世界ランキング1位のアンディ・マレーの勝率は.800だが、12勝3敗と試合数は少ない。記事ではフェデラーが2004年から08年まで全米5連覇を達成した偉業にも触れており、今年も優勝候補筆頭だとしている。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、錦織圭(日清食品)、前年王者のスタン・ワウリンカ(スイス)、そしてミロシュ・ラオニッチ(カナダ)も開幕直前のタイミングで欠場を表明する事態となっている。

 相次ぐ大物選手離脱者の中にあって、フェデラーは主役候補として世界中からの注目を集めることになりそうだ。