可愛い顔して見事な爆煙。話題の加熱式ビタミンフレーバー「ビタフル」を吸ってみた:電脳オルタナティヴ
リキッドを加熱し発生する蒸気を吸うことで、ビタミン成分とフルーティーなフレーバーが楽しめる「ビタフル(VITAFUL)」をご存じでしょうか。今回は、その味わいや煙(水蒸気)の発生具合をレビューしてみます。

ビタフル(VITAFUL)ってナニ?

まず、ビタフルとはなんなのかを説明しましょう。

ビタフルの原理は加熱式タバコと同じ。成分が入ったリキッドを加熱して、発生した蒸気を吸引する「タバコのようなもの」です。ただし、タバコ成分は入っておらず、代わりに6種類のビタミンやコエンザイムQ10などの健康成分が含まれており、発生した蒸気を吸うことでそれらも摂取できるという製品です。さしずめ「加熱式フレーバー」と言った感じでしょうか。



▲ビタフル「グリーンアップル」。実勢価格1058円(税込)

ビタフルはリキッドが入った本体にバッテリーも内蔵されているため、別途カプセルやカートリッジなどは不要で、本体のみで吸うことが可能です。500回ほど吸引可能で、吸い終わるとそのまま廃棄するという使い捨てタイプとなっています。

リキッドを加熱するという構造は日本たばこ産業(JT)が販売している「プルーム・テック」に近い構造です。一口だけ吸うもヨシ、500回を一気に吸い尽くすもヨシ。起動時間不要で、吸い口から吸い込むだけで即座に蒸気が発生する仕組みです。

さてビタフルの最大の特徴は、先述したようにタバコ成分は一切含まれておらず、代わりに健康成分がたっぷりと含まれていること。含有されている成分は以下の16種類。
ビタミンAビタミンB6ビタミンB12ビタミンCビタミンDビタミンEコエンザイムQ10コラーゲンカテキン8-シオネールℓ-メントールプラセンタヒアルロン酸コンドロイチンセラミド2乳酸菌
ビタフルの名の通り、各種ビタミンが満載です。タバコのようなものを吸って蒸気を吐いておきながら健康成分を摂取できるなんて妙な絵面ですが、そこがまた本製品の面白いところでもあります。

なお、タバコ成分が含まれていないので、未成年も吸うことが可能にも思えますが、販売元は20歳未満への販売はしていないことを明記しています。

フレーバーは全8種類

ビタフルのフレーバーは、フルーティーな全8種類。好みの香りを楽しむことができます。



▲本体はフレーバーにあわせてカラーリングされています

ビタフル本体のディテールをチェック

前述の通りビタフルは使い捨てタイプのため、構造は非常にシンプル。円筒状の本体のみで、カプセルやバッテリーなどを接続したり、充電などの手間も一切不要となっています。



▲ビタフル本体。表面はラバーコーティングされています



▲吸い込み口。中央の穴から蒸気が出てきます



▲先端(吸い込み口とは逆側)



▲先端は吸い込むとLEDが点灯し、吸いきると点滅してお知らせしてくれます

実際にビタフルを吸ってみます!

では、実際にビタフルを吸ってみます。ヘビースモーカーである筆者が吸うとどんなエクスペリエンスが待っているか楽しみです。



▲手に持ってみるとカラフルさが際立ちます。ビタフルかわいいよビタフル

加熱式タバコと同じ要領で一口吸い込んでみます。軽い口答えで、スーッと吸い込むことができます。吸い込んだ瞬間、フレーバーが口の中や鼻の奥に漂い、なんともフレッシュな清涼感に見舞われます。

しかし、吸った蒸気を吐き出した時に事件は発生しました。なんと、これでもかというくらいの爆煙。ビタミンを吸引するカラフルなガジェットだからとたかをくくっていましたが、水蒸気の量はガチでした。

それでは、その爆煙の様子を動画にてご覧下さい。



どうも吸い込んだ感が強いと思ったら、こういうことだったんですね。たしかにタバコ成分は入っていませんが、これだけの蒸気を発生させるのであれば、タバコの代わりにはならないものの、嗜好品として満足できそうです。

加えて、ビタフルは禁煙グッズとしても効果を発揮するポテンシャルを秘めています。禁煙パイポというアナログな禁煙グッズがありますが、ビタフルはそれの比ではありません。タバコ成分こそ摂取できませんが、蒸気を吸引することで「喫煙感」は満足できるレベルです。

また、非喫煙者の人も安心して使用できるので、一息つきたいときに、ガムやアメの代わりに良さそうですよ。