2017年7月28日、TBSテレビの朝の情報番組『あさチャン!』で「ご当地パン特集」が放送された。その中で紹介された信州の牛乳パンが話題となった。

ツイッターには次のような投稿が相次いだ。

「牛乳パンってご当地パンだったのか...」「えっ?!牛乳パンって長野にしか無いの?!」「牛乳パンって長野ローカルだったのか...」「そういえば地元でしか食べたことがない」などといった声だ。おそらく長野出身者だろうか。

「牛乳パンって、いったい何だ?」と好奇心に駆られたJタウンネット記者は、長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」に電話して、聞いてみた。「牛乳パン、ありますか?」。「もちろん、ありますよ。売り切れるかもしれませんから、早めにご来店ください」という返事だ。早速、銀座に向かった。

牛乳はパン生地に練り込まれている......


「銀座NAGANO」牛乳パンのコーナー(写真はすべてJタウンネット編集部撮影)

「銀座NAGANO」に行くと、正面奥のコーナーに牛乳パンのコーナーがあった。この日は、安曇野の「トラットリア・フォルツァ」が販売されていた。

銀座NAGANOには、「かねまる」(木曽町)、「モンパルノ」(宮田村)、「笹沢ベーカリー」(上田市)、「高原のパン屋さん」(小海町)、「小林製菓舗」(長野市)など、長野県各地の牛乳パンが日替わりで販売されているという。

「牛乳パンは長野県民のソウルフードと呼ばれています。長野県出身者が懐かしいと、よく買って行かれます。今日はとくに午前中からどんどん売れていますよ」と女性店員が解説してくれた。

記者が購入したのは、安曇野牛乳パン(税込180円)と安曇野ブルーベリー牛乳パン(税込210円)だ。

「夏は暑さでクリームが溶けやすいので、販売は7月31日まで。8月からしばらくお休みします」と女性店員。「8月からは現地に行って食べてください、ということだな」と納得しながら、会社に戻り、牛乳パンにかぶりついた。


牛乳パンはふわふわで優しい食感だった

牛乳パンは、分厚いふわふわのコッペパンのようなパンだ。牛乳はこのパン生地に練り込まれているらしい。なんとも柔らかで優しい食感である。パンの間に白いクリームが挟まれており、ほんのり甘い、さわやかな味わいだ。かすかにリンゴの香りがするような気がした。けっして甘すぎないので、すいすい入っていく。あっというまに食べてしまった。

ブルーベリー牛乳パンも食べてみた。こちらはパン生地にも、クリームにもブルーベリー果汁が練り込まれているのだろうか。こちらはちょっと甘い、デザート感覚の牛乳パンだった。

長野県には実にさまざまな種類のユニークな牛乳パンがあると聞く。まさに「ご当地パン」と言える。次は現地で、その土地ならではの牛乳パンを食べ比べてみたい。


安曇野牛乳パン(右)と安曇野ブルーベリー牛乳パン(左)