齋藤のシュート数は両チーム最多の6本。しかし空砲に終わり、勝点3を逃した責任を感じていた。写真:田中研治

写真拡大

[J1リーグ18節]横浜 1-1 広島/7月8日(土)/日産ス
 
 齋藤学が放ったシュートは、両チーム最多の6本(横浜の総シュート数は9。ちなみに広島は7)。しかし、最後まで得点できなかった。自身の今季初ゴールは生まれず、「今回は自分が決められなかったことが大きかった」と勝ち切れなかった原因を背負い込んだ。
 
「自分が何本もシュートを打つなかで、1点目が遅かったことと2点目を奪えなかったことに責任を感じています」
 
 90分を通して広島の脅威であり続けはした。一度ボールを足もとに収めてドリブルを開始すれば、まさにアンストッパブル。ふたり、もしくは3人で当たらねば侵入を阻めなかった。
 
 3分にオープニングシュート。23分にはすんでのところでスライディングをされたが、相手のミスからあわやのシーンを創出し、58分にも天野のパスに抜け出してゴールを狙った。そして81分には前田の先制弾をアシストしている。
 
 だが、足りない。満足できない。数多くチャンスを作ろうが、ゴールを狙おうが、空砲では意味がないのだ。「(チームの得点が)1得点で終わったのは寂しいものがあるな、と。自分のところで点を取れるようにしていきたいと思う」
 
 終了目前に白星が手からスルリとこぼれ落ちたゲームで、それでもチームが「良いゲームはできていた」のが救いか。
「ちょっと落ち込んだんで、しっかりと切り替えて天皇杯に向かって行きたい」
 
 勝てなかったが、負けたわけではない。多くの反省と少しの手応えを得て、背番号10はスタジアムをあとにした。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

【横浜 1-1 広島 PHOTO】終了間際のアンデルソン・ロペスの同点弾で横浜が勝ち点3を逃す!