Google、「コアラ顔」の自動運転開発車を引退へ。今後はハンドル・ペダルレスの完全自動運転車をメーカーとともに開発

 

Google(Alphabet)の自動運転開発部門Waymoが、オリジナル自動運転車「Firefly」の開発を終了すると発表しました。Waymoは今後は提携しているクライスラーのような大量生産車向けの自動運転システム開発に集中することで、より速く多くの人々へ完全自動運転技術をもたらすとしています。

コアラカーと言ったほうが通りが良いかもしれないGoogleのオリジナル自動運転EV Firefly は、Googleの自動運転車の"顔"としてだけでなく2016年だけでもその前年より50%以上も多くのデモ走行を実施して、自動運転中に人間が運転を引き継がなければならない状況の発生率をそれまでの半分にまで引き下げるのに貢献したとのこと。

Fireflyの一番大きな特徴は、そのルーフに乗っかる黒いLiDARセンサー。これは現在、Waymoが開発するクライスラー・パシフィカのルーフへと引き継がれ、さらに全体的な自動運転性能も向上しています。現在、Googleの新しい目標は、自動車メーカーとの協力によってFireflyに代わるステアリングもペダルもない完全自動運転車を開発することとなっています。

Fireflyは自動運転開発の表舞台から引退することになりましたが、今後はマウンテンビューのコンピューター歴史博物館や英ロンドンにのデザイン博物館をはじめ、各国の博物館で、きかんしゃやえもんよろしく展示されるとのことです。