桃園市政府提供

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(桃園 26日 中央社)兵器開発などを行う国防部(国防省)傘下の研究機関、国家中山科学研究院は25日、航空機製造の漢翔航空工業(台中市)と新型高等練習機の製造に関する契約を交わした。同研究院龍園院区(桃園市)で調印式が行われ、双方は高等練習機66機を共同で製造する方針。調印式に出席した鄭文燦桃園市長は、「自国で開発・製造」の目標を推し進めるだけでなく、航空機産業に新たな発展をもたらすだろうと期待を示した。

鄭市長によると、66機の高等練習機製造にかかる経費は約686億台湾元(約2543億円)で、国産比率は55%に上る。また、約2000の就業機会が創出され、関連する産業などを含めると2000億元(約7414億円)規模の商機が見込めるという。

馮世寛・国防部長(国防相)は、軍用機の自国製造は航空機産業にとって好機であり、今回の提携を通じて高品質の練習機が完成することを期待していると述べた。

同部は、今年2月に同研究院と新型高等練習機の委託製造に関する協議書と協力覚書にそれぞれ調印している。

(管瑞平/編集:楊千慧)