17歳平野美宇の「魔法の流儀」 国際卓球連盟が特集「騙されてはいけない」

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世界を虜にした天才少女、強さの裏にある「流儀」と「素顔」を“徹底解剖”

 卓球のアジア選手権(中国・無錫)の女子シングルスで日本勢21年ぶり優勝という快挙を果たした平野美宇(エリートアカデミー)。18日開幕のITTFワールドツアー・韓国オープンに参戦する17歳の新鋭を、国際卓球連盟(ITTF)公式サイトでは「マーベラス・ミウ」と絶賛。17歳の「素顔」と「流儀」を“徹底解剖”している。

 中国のトップランカーを撫で斬りにした日本の平野は一躍、卓球界のニューヒロインとなった。

「マーベラス・ミウと魔法の流儀」という特集記事では、圧倒的なアウェーの無錫に衝撃を与えた17歳の少女を、こう表現している。

「世界は3日間で無錫市の中国人の夢を粉々に打ち砕いた17歳の日本人を目撃した。純真でキュートな子供のような、この可愛らしい小さなティーンエイジャーには、別格のオーラが存在する。騙されてはいけない。彼女はコート上で恐れを知らぬアクレッシブな選手になるのだ」

 そして、卓球界を震撼させる平野には、強さの裏に独特の流儀があることを紹介している。

 まずは「準備万端」。試合会場には休憩時に必要なすべてのキットを準備。それは「ノート、氷のう、エナジードリンク、タオル、水筒」という。「彼女は必要な時に体の一部を氷で慎重に冷やす。そして、必要な時にはメモを読むのだ」という平野のルーティンを説明した。

「年齢以上に成熟している」17歳の素の表情は…「PPAPの歌はプロ級だ」

 また、対戦相手を圧倒するスピード能力を「電光石火」と称賛した上で、武器であるサーブは中国人選手も最大限の警戒を払っていることを伝えている。

「流麗なリズムと完璧なフォームは目の保養だ。世界中が話題にしている。中国人選手も彼女のサーブを研究しないといけないと話している。彼女達が対抗できるかは疑問だ。なぜなら、ミウもわかっている。彼女は賢い。彼女のプレーや戦術を分析すれば、彼女が新たな謎をもたらす順番になる」

 ライバルの研究の先を行く対応能力を持っているといい、バックハンドのトップスピンスマッシュなどのストロークも強力で「ミウ・ヒラノは唯一無二だ」と評している。

 精神面も強靭。「彼女は恐れを知らない。自信に溢れ、年齢以上に成熟している、天性のものなのか、習得したものなのか、時に悩んでしまう」と17歳とは思えないメンタル面も高く評価する一方で、コートを離れれば普通の少女。「彼女はダンスと歌を愛する。PPAPの歌はプロ級だ」と述べ、高校生らしい横顔も紹介している。

 心身ともに充実した17歳のシンデレラガールは、あどけない素顔と圧倒的な強さで卓球界を一気に虜にしている。