かつて神の子と言われたガルシアも37歳になった(撮影:上山敬太)

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<マスターズ 最終日◇9日◇オーガスタ・ナショナルGC(7,435ヤード・パー72)>
ジャスティン・ローズとのプレーオフを制したセルヒオ・ガルシアの優勝で幕を閉じた2017年のマスターズ。1999年に19歳でプロ転向したガルシアは、当時、タイガー・ウッズのライバルとして注目されたが、37歳にしてようやくメジャータイトルをつかんだ。マスターズ出場19回目での初優勝は、マーク・オメーラの15回を抜いて最多出場。74試合目でのメジャー初優勝は、トム・カイトの50試合を抜いて、こちらも記録を更新した。今大会の記録をおさらいしてみよう。
美人のフィアンセと抱き合うセルヒオ・ガルシア
■ガルシア・メモ
・37歳3か月1日
マスターズ初優勝者として7番目の年長者。最年長初優勝は98年のマーク・オメーラの41歳2か月30日。ちなみに、複数回優勝者は17人いるが、35歳を過ぎて複数回優勝したのは、サム・スニード(49年、52年、54年)とベン・ホーガン51年、53年)の二人のみ。遅咲きが複数優勝するのは厳しいデータだ。
・スペイン勢3人目
 米国人以外では21勝目。スペイン勢での優勝はセベ・バレステロス(80年、83年)、ホセ・マリア・オラサバル(94年、99年)に次いで3人目、5勝目。国別では、米国の59勝に次ぎ、南アフリカと並んで2番目に多い。昨年のダニー・ウィレット(英国)に続き欧州勢が連勝。93年のベルンハルト・ランガー(ドイツ)、94年のオラサバル以来。この20年は米国11勝対その他国9勝と均衡している。
・325万8530ドル
19回目の出場で、198万ドルの優勝賞金を加えてマスターズにおける獲得賞金は、325万8530ドル。今年のジャスティン・ローズと並んで史上8人目の300万ドル突破となった。歴代9位。1位はフィル・ミケルソンの782万4562ドル。ちなみに、大会未勝利で300万ドルを突破しているのはローズのみ。相性の良さがわかる。松山英樹は95万4867ドル。
・第1ラウンド4位タイ発進
 オーガスタナショナルGCが現在の距離に改造された06年以降、優勝者全員、第1ラウンドをトップ10以内でスタートしていたが、ガルシアも4位タイ発進。やはり出遅れは禁物である。
・第1ラウンド6打差から逆転V
 第1ラウンドを1アンダーを終えたガルシアは、首位のチャーリー・ホフマンと6打差だったが逆転。90年のニック・ファルド、05年のタイガー・ウッズが記録した7打差に次ぐ、2番目の逆転優勝。
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マスターズの最終結果
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