タイ戦の前日会見に臨んだハリルホジッチ監督。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 3月27日、埼玉スタジアムでタイ戦の前日会見が行なわれた。そこでヴァイッド・ハリルホジッチ監督は相手の印象に言及。「彼らの実力を過少評価してはいけない」と警戒を強めた。

「本当にすごく良いプレーをしている。オーストラリアを相手に勝ちそうな試合をしていますし、サウジ戦やUAE戦でも良いプレーをしていました」

「UAE戦の勝利はタイを破ってこそ意味がある」と強調していたハリルホジッチ監督はチームとしてまとめられるかが重要とも語っていた。そのスタンスを改めて印象付けたのが「本田の先発はあるか」という質問に対しての答だ。

「昨日の練習で、いろんなソリューションを用意した。皆さんはまだヴァイッド(・ハリルホジッチ)のことを理解していない。11人が先発というわけではない。23人が先発です。これが、このチームの長所。ここまで20試合以上戦ってきましたが、ひとりでチームを勝たせることができる選手はいない。例えばひとりで5人抜いて勝ったことはない。

 (この予選も)コレクティブなサッカーで勝ってきた。チームのベースはコレクティブです。コレクティブという長所のところに個人の能力は必要ですが、コレクティブな組織があることを忘れてはいけない」

「スターはいらない。チームこそスター」と就任当初に言っていたハリルホジッチ監督の信念はぶれていない。