嬉しいとき、悲しいとき、アナタの周りに音楽はありますか?
TOKYO FMのマンスリータイムテーブルに掲載されている「偏愛ミュージック」では、各番組のパーソナリティが、お気に入りの楽曲とその曲への想いを語っています。3月号には、「SCHOOL OF LOCK!」でパーソナリティをつとめるあしざわ教頭が登場。本誌ではおとぎ話のアルバム『CULTURE CLUB』から「COSMOS」を紹介、その後続いたインタビューでは、さらに2曲を挙げてくれました。


「SCHOOL OF LOCK!」パーソナリティのあしざわ教頭



――Enjoy Music Club「EMCのラップ道」は、モノ作りの教科書っぽい曲

Enjoy Music Clubの「EMCのラップ道」という曲がすごく好きなんです。元々僕はラップとかヒップホップとか全然聴かない人だったんですけど、30歳を超えてからようやく“かっこいいんだな”って理解しましたね。“イケてない人たちのラップ”とでもいうんでしょうか? そういうのがかっこいいなと。Enjoy Music Clubの皆さんは、“元々はイケてなかったけど、こういう音楽が好きだからやっちゃったんだ!”っていう人たちの気がしたんです。わからないですけどね(笑)。

「EMCのラップ道」は、“俺たちのラップはこうして作ってるんだ”っていう歌なんです。モノ作りの教科書っぽい曲ですよね。“モノ作りって楽しいよ!”っていうのが音になっていて、“いつものオマエでいけよ”、“肩の力を抜いてやったほうがいいんだよ”って言われている気がします。“音楽は日常からできている”みたいな感じなので、これから音楽を始める人がこの曲を聴いたら、すごくやる気が出るんじゃないかなと思いますね。

Enjoy Music Clubは、声がまたいいんです。友達が歌っている感じがしません? 歌唱力よりは楽しさが勝っているというか。そういうところもかっこいいですね。ヒップホップが苦手な人にもオススメですね。聴いているとすごく楽しくなりますから!

――BO GUMBOS「夢の中」は原体験から

BO GUMBOSの「夢の中」という曲があるんですけど、思わず買ってしまったんですよね。僕はくるりが好きなんですけど、そのくるりがカバーしていて知ったんです。「三日月」というシングルのカップリング曲なんですけど、元々はくるりの曲だと思っていたんですよ。辿っていくうちにBO GUMBOSの曲だということを知ったんですけど。ボーカルのどんとさんは、もう亡くなっているんですよね? そんなに昔でもないけど、あの時代にこんな人たちがいたんだ……! と思いましたね。
(※BO GUMBOS「夢の中」が収録されたデビューアルバム『BO & GUMBO』が発売されたのは1989年。どんとさんは2000年に亡くなりました)

この曲は何て言うんだろう……。僕は全然アメリカ生まれでもないですけど、ニューオーリンズを感じるんですよね(笑)。
時代を感じさせるサウンドというか、子どもの頃に親父が車の中でかけていた曲……井上陽水さん、吉田拓郎さん、南こうせつさんなどの音楽に近いのかも。ほかにも姉の影響で聴いた初期のサザンオールスターズや、兄が聴いていたビリー・ジョエルやビートルズとかも思い出すんですよね。僕がいいなと思うのは“昔、どこかで聴いたことがある……”と細胞レベルで感じてしまう曲なのかもしれません。

TOKYO FMマンスリータイムテーブル3月号の詳しい配布先・入手方法はhttp://www.tfm.co.jp/monthly/ http://www.tfm.co.jp/monthly/へ。

【SCHOOL OF LOCK!】
放送日時:月〜金 22:00〜23:55
(金曜のみ22:55まで)
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
パーソナリティ:とーやま校長、あしざわ教頭
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/lock/