東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、様々な人々に声をかけ、1つのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。3月6日のテーマは「転職七変化!〜実はこんな仕事してました〜」でした。

1、2、3月というのは実は転職する人が多い時期。12 月のボーナス後に退職者が増えるため、その穴埋めのため求人が増えるのだそうです。社会人として働いていれば、1度や2度は考えることがある「転職」。今回は街の人に「転職経験」についてインタビューしてきました。

(TOKYO FM「シンクロのシティ」2017年3月6日放送より)



転職七変化!〜実はこんな仕事してました〜

◆秋葉原でキャッチした28歳の女性

「今は福祉関係の仕事です。障害福祉っていうんです。障害者の方の支援。

(前職は?)

飲食店でした。ファストフードを提供している会社で勤めていて、調理接客をしていました。

(全然違う業界ですね)

色んな事を挑戦してみたいなって思ったのと、日曜休みで趣味とかも優先したいと思った時に、たまたまこの仕事を見つけて。

(福祉に興味が?)

全く。1から勉強でした。人との関わりが好きだったんだと思います。そこをベースに考えた時にたまたまご縁があったんだと思います。

(今どのくらい?)

今でちょうど3年目です。勉強が常にある業界だと感じるので、ちゃんと勉強しながら、長く続けていければなと思います」

◆北千住でキャッチした30歳の女性

(今のお仕事は?)

「パソコン業務のフリーターをやりつつ、ダンスのインストラクターをしてます。

(前の職業は?)

自衛隊にいました! だいぶ前ですけど。期間を決めて行こうと思って、任期をやり遂げて退職して……。両親が自衛官だったのでケツ叩かれて。

(なぜ自衛隊を?)

海外にも興味があり、ワーホリ行ってみたくて資金が必要だなと。だったら集中してガッとお金貯めて海外に行ってみたくて。その時からダンスしてたので、アメリカを見てみたかったんです。

(それで留学に?)

ワーホリで行って、そのままレッスン受けに行ったりカンパニーにオーディション受けに行ったりして。

(音楽もやってる?)

昨日もライブがあったんですけど、歌って踊って、という活動をしてます。

(まだまだやりたいことは?)

今の活動がすごく楽しいので、これをもっともっと色んなところでやっていきたいです」

◆秋葉原でキャッチした43歳の男性

(今のお仕事は?)

「今は鉄の溶接加工してます。

(職人さん?)

そんな感じですね。

(溶接はいつから?)

4年くらいになるのかな。前は黒板関係の仕事してたんですよ。黒板やホワイトボードを扱ってたんです。たまたま初めて東京に来た時にした仕事で。東京に来て7、8年。田舎って仕事ないですからね。冒険じゃないけど、東京に出てきてみようって。

(青森にいた時は?)

印刷業やってました。20から30代。その前はまた溶接。今とはちょっと違う内容の。シャッターとか防火ドアを作って溶接してました」

◆自由が丘でキャッチした40代の男性

「昔は酒屋の手伝いから始まって、その後コンビニの店長をやって、今は物流の商品管理の仕事をしています。

(転職は2回ってことですかね!)

そうですね、2回!

(まずは酒屋さん?)

そうですね、実家の手伝いをしていまして、このご時世、個人商売が難しくなってきたのでコンビニのオーナをやりました。

(コンビニはどれくらい?)

5、6年くらいです。18時間働いて4時間仮眠して、また働くような感じで大変でした。まだ子どもも小さかったので、妻の負担も考えて、次の契約更新時期に契約を辞めました。

(その次はどんな職業を?)

今は海外からの商品管理の会社です。

(また転職したいですか?)

まったく無いですね! 100%無いです! 今の会社がいい会社なので。

(実家の酒屋さんはやっぱり継ぎたかったですか?)

そうですね。継ぎたいっちゃ継ぎたかったですけどね〜。世の中の情勢が変わっているんで、そうも言ってられない。まぁ、しょうがないですよ」

◆自由が丘でキャッチした40代の女性

「学校を出てからはスーパーの小売り業界の総務で、給料計算や出退社関係などを扱っていました。17年間勤めました。子どももその間に、産休も取りました。

(そこから何歳で最初の転職を?)

36ですね。経営が傾いてきちゃって。それと自分のステップアップを兼ねたいと思いまして。

(次はどんな職種に?)

不動産会社で営業とか賃貸管理をしました。最初は総務の経験を活かして入ったんですけど、営業も経験してみたいと思いそこから宅建も取りました! でもそこの会社も経営不振になっちゃって。

(3つ目はどんな職種に?)

今は携帯会社。もうこれが最後かなと思っています。

(転職経験してみていかがでしたか?)

自分の意思で辞めるというより流されてっていう転職でしたが、色んな出会いや勉強が出来たので。ひとつのところだけでなく色々な経験ができたのが良かったかも」

◆飯田橋でキャッチした62歳の男性

「今は寮で単身赴任されている方に料理を出しています。もう23年ぐらいやっています。

(前の職業は?)

その前は市場で、野菜の中卸で働いていました。12年ぐらい。その後はお肉屋さん。その前は寿司屋さん! 高校卒業して中学の時から寿司屋をやりたいと思っていて、そこが最初です。寿司ってあくまで魚を切って握るだけだから、それだけじゃ幅が出ないって考えになって、割烹屋に入って調理も習いました。その後、体を壊して田舎に帰って、スーパーのお肉屋さんの魚部門へ。2、3年やって、東京に戻ってきた。

(トータルすると調理年数は?)

寿司屋さん、割烹屋さん、肉屋、八百屋、で今の寮関係。45年位になりますかね。

(今、得意な料理は?)

卵焼きですかね。でも、まだまだ極められない難しい一品だよ」

また番組にはこんなメールも。

「転職今まで4回しました。美容師、バンドのヘアメイク兼スタッフ、アパレル、銀座のホステス。それぞれ4年くらいやりましたが、結局人間は一番初めにやりたいと思ったことに自然と戻るのか、現在は美容業に戻りました。バラバラですが共通しているのは全て接客業。仕事というのはひとつのことを続けるのが当たり前だとは思いながらも、転職をした結果、その時その時でやりたいことをやれてきた私は、実はとても幸せなんじゃないかと思うようになりました。どの仕事で学んだことも、今、全て身になっています。そしてどの仕事の同僚とも未だに仲良くしています。転職は自分で望んでする場合と強いられる場合とあると思いますが、どの場合でもタイミングってあると思うので、流れに逆らわず状況を楽しみながら転職すると、上手くいくと思います」

【人に歴史あり! 転職により得られるものもある】

堀内貴之は「僕の尊敬する漫画家の本宮ひろ志さんも、元は自衛隊出身で、その経験がやはり作品にも活かされていますよね。“北斗の拳”の原作者・武論尊さんも元自衛隊。しかも2人は同僚だったという。きっとそこで何か男の生き様に対する会話があったんじゃないかな〜。後にそれが日本に広まっていったという。いや〜、人に歴史アリだな〜!」とコメント。

ひとつのことを突き詰める美しさや同じ仕事を続ける尊さはもちろんあります。ですが人生いろいろ、時には転職が必要なこともある……そこから得たものを自分の人生にどう活かしていくか、それが大事なのだなと感じるオンエアでした。

<番組概要>

番組名:「シンクロのシティ」

放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50

パーソナリティ:堀内貴之、MIO

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/



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聴取期限 2017年3月14日 AM 4:59 まで

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