お笑い芸人の厚切りジェイソンが、TOKYO FMのレギュラー番組「厚切りジェイソンのThursday Night WHY」に出演。株式会社ウゴカス代表で広告クリエイターの佐々木圭一さんをゲストに迎え、先週に続き、佐々木さんの著書「まんがでわかる 伝え方が9割」から「強いコトバをつくる5つの技術」を教えてもらいました。
(TOKYO FM「厚切りジェイソンのThursday Night WHY」3月2日放送より)


ジェイソン:強いコトバとは、ケンカに負けない言葉ですか?
佐々木:ケンカというよりは、印象に残る言葉ですね(笑)。



◆強いコトバをつくる5つの技術

【1:ギャップ法】
例えば、田村亮子選手がシドニー五輪前の記者会見で言った「最高で金、最低でも金」という言葉があります。これは、『最高』『最低』という正反対のものが入っているから、非常に記憶に残りやすいんですよ。

ジェイソン:たしかに、「絶対に金をとるぞ!」より記憶に残りますね。

【2:サプライズ法】
驚きのある言葉を手前に言うだけで、言葉が強くなるんです。例えば、「そうだ 京都、行こう。」は『そうだ』という言葉が利いているんです。「京都、行こう。」だけで意味は通じるんですけど、『そうだ』という驚きの言葉を入れているから記憶に残りやすくなるんです。人はサプライズが好きなんですよね。例えば新車発表会で車にベールが掛かっていますよね。あれは、バっとベールをとって車が出現するという驚きを作っているんだと思います。

ジェイソン:なるほどね〜。

【3:セキララ法】
「赤裸々=“恥ずかしい部分も含めて全部ひけらかす”」ことをすると、言葉として強くなります。例えば「好きです!」と言うにしても、「耳が真っ赤になるくらい好きです」と言うと良いです。“心臓がドクドクする”とか、“鳥肌が立っている”とか、自分の体に起こっていることをそのまま言葉にすると相手に伝わります。

ジェイソン:たしかに印象に残りますね。アメリカだと自分の感情をそのまま言うことも多いけど。日本だとあまり言わないからいいかも。

【4:リピート法】
繰り返すだけで記憶に残るんです。例えばジブリアニメの主題歌は、キャラクターの名前を繰り返してますよね。「♪ポーニョ ポーニョ ポニョ♪」とか、「♪トトロ トトロ トトロ トトロ♪」とか、子ども達が口ずさんでも覚えますよね。それが流行に繋がります。

ジェイソン:僕もテレビで初めて漢字ネタをした時に「“Why Japanese people!?”を増やしましょう」と言われました。1回しか言ってなかったのを、3回に増やしたんです。そういうことですね。

【5:クライマックス法】
「今日はこれだけは覚えて欲しい」と言うと、“聞こうかな”という気分になりますよね。これはプレゼンテーションでも非常に使えます。「1個だけ覚えておいてください」や「最後にひとつだけ」、「今日のポイントは3つ」、「これからすごく大切なことを言います」でもいいです。これらは、思わず人が聞いてしまう言葉です。

ジェイソン:僕はたまに講演会をやってますけど、今までは声を大きくしてたんです。けど、この方法もいいですね。

今回佐々木さんが紹介された内容は、「まんがでわかる 伝え方が9割」(ダイヤモンド社)に詳しく掲載されています。ジェイソンも「楽しく読めるビジネス書はなかなかないですが、これはエンターテイメントな読み物として楽しく読めます」とお薦めしていました。ぜひ手にとってみてくださいね。

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<番組概要>
番組名:厚切りジェイソンのThursday Night WHY
放送日時:毎週木曜 21:15〜21:40
パーソナリティ:厚切りジェイソン
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/why/