セールでは、雑誌に載っている流行アイテムもお値打ち価格で見つかるもの。でも、ちょっと待って。それって、もしかしたら、持っていると「古っ!」って思われるアイテムかも。

昨年末に刊行された「2017年、これがはやる」(ダイヤモンド社)では、スタイリスト、接客アドバイザー、ファッションライター、ファッション・インテリアパーソナルアドバイザーのプロ4人が集まり、今年絶対にはやるものをピックアップ。担当編集の中野亜海(なかの・あみ)さんに、「今年買ってはいけないもの」を教えていただきました。

「今年いっぱいはオシャレに見える」セール買いアイテム

「実は買ってはいけないもの」は2パターンあって、「1枚しか買ってはいけないもの」と、「絶対買ってはいけないもの」があります。

まずは「1枚しか買ってはいけないもの」から。これは、今年1年ははやるけれど、来年には流行が終わってしまうものです。来年着ているとダサく見えてしまうので気をつけてください。まず覚えておきたいのは、テラコッタカラーのアイテム。

2016年の夏から秋に出てきて、すごくはやりましたよね。お店でもたくさん展開されていたので気になった方も多いと思います。でも、爆発的にはやったものってすたれるのも早いんです。ただ、今年1年はまだまだ人気なので、1枚だけかわいいものを買い、今年いっぱいはたくさん着るのが賢明ですね。そして2018年からは残念ですが封印しましょう。

もう一つ、リブニットも今年いっぱいのアイテム。

こちらもユニクロなどで安くてよいものを買うのがオススメ。リブニットはピタッとしたシルエットなので、ボトムをゆるめにすると簡単に今年っぽいシルエットが作れます。2017年はしっかりと着倒して、トレンドを楽しんでくださいね。

着てるとダサい…「絶対買ってはいけないもの」

次は「絶対買ってはいけないもの」をご紹介します。

一つ目がレースアップパンプス。

このパンプスは、今年のセールで大量に見かけると思いますが、絶対に買っちゃダメ。2017年に履くと古く見えてしまうでしょう。こういった個性が強くて定番ではないアイテムはすたれるのが早い。例えば、今年はチョーカーもはやりですが、タトゥーチョーカータイプだとNG。

また、半分透けているチュールスカートなんかもそうですが、やはり個性が強いアイテムは人を選びますし、飽きられるのも早いんです。

ほとんどの人が持っているアイテムだけど、今年着ると「古っ!」と見えてしまうものがあります。それはガウチョパンツ。

ガウチョパンツとは6、7分丈くらいのワイドパンツのこと。これより長い9分丈やフルレングスのパンツであれば今年も大丈夫です。はいてみて短そうであればやめましょう。もちろん、安いからってセールで買わないように!

まだまだあります。 2016年の夏を象徴するアイテムといえばスポーツサンダルでしたが、こちらも今年は履いてはいけません。

というのも、今年のテーマは「緊張感」なので、その対極と言えるアイテムだから。でも、捨てないで! オリンピックイヤーはスポーツアイテムがはやる傾向にあるので、4年後の2020年にもまたはやるかもしれません。それまで一応キープしておきましょう。もしかしたら、もっと進化したデザインのものが出てくるかもしれませんが……。

最後に、定番のパンプスにも「買ってはいけないポイント」があるのでご紹介します。

パンプスは、ヒールやつま先でトレンド感が出ます。こちらのパンプスのNGポイントは、すぼまった形のヒール部分。今年はチャンキーヒールという太いヒールがトレンドなので、太いヒールか、定番のピンヒールであればOKですよ。

太いヒール部分にデザインがあしらわれたものも、今年はたくさん登場する。

「買ってはいけないもの」を見極めるには、「大流行したもの」「個性が強いもの」がポイントになってきます。大流行した後に着ていると、より古く見えてしまいがちなので、トレンドに関係なく「好きで着ている」場合は、ちょっとガマンしてください。せっかく全身おしゃれをしていても、NGアイテムが1点あるだけでセンスが悪く見えてしまいます。とりあえず2017年は、今回ご紹介したNGアイテムだけ注意しておけば大丈夫ですよ!

(藪田朋子)