◇武藤 嘉紀(マインツ)
前半戦の採点:50点
今シーズンの成績:ブンデスリーガ=3試合・2得点・0アシスト/EL=2試合・1得点・0アシスト/DFBカップ=0試合・0得点・0アシスト
 
 今シーズン前半戦は、またも怪我に悩まされることになった。昨シーズン後半戦に右ヒザの負傷で長期離脱を強いられた武藤は、プレシーズン中の練習で今度は左ヒザを痛めて調整が遅れた。
 
 それでも、ドルトムントとのリーグ開幕戦では9分間の出場ながら1ゴールをマーク。第3節のアウクスブルク戦でも途中出場でゴールを決め、リーガ3試合・47分の出場で2ゴールと、短い出場時間ながら着実に結果を残していた。
 
 EL第2節のガバラ戦でもゴールを奪ってみせるが、終盤、ゴール前に飛び込んだ際、相手選手にヒザの上にのしかかられて再び右ヒザの靭帯を痛めてしまい、1か月以上の離脱を強いられてしまった。
 
 11月中旬にはチーム練習に合流し、年内に実戦復帰すると見られていたものの、度重なる負傷の影響か、どこかヒザを庇うようなプレーをしてしまっているという印象をシュミット監督が持ったため、結局、最後まで公式戦でプレーすることはなかった。(山口裕平)
◇宇佐美 貴史(アウクスブルク)
前半戦の採点:60点
今シーズンの成績:ブンデスリーガ=5試合・0得点・0アシスト/DFBカップ=0試合・0得点・0アシスト
 
 アウクスブルクでの最初の半年は、宇佐美にとって我慢の時間になった。前半戦はリーグ戦5試合で145分間の出場に止まり、結果を残すことはできなかった。
 
 大きな期待を背負ってやって来た宇佐美だったが、開幕戦で9分間プレーした以降はベンチにすら入れることのできない日々が続く。今シーズン就任したシュスター前監督が守備を重視し、攻撃的MFのポジションにはフィジカルに秀でた選手を起用したため、厳しい状況に置かれた。
 
 9月末には試合前日に足首を捻挫し、日本代表も辞退。しかし、復帰後はベンチ入りを果たし、途中出場で出番を勝ち取っていた矢先にシュスター監督が退任。バウマン新監督の初戦で初先発を飾った。後半戦では、先発定着を目指す。(山口裕平)
 
◇浅野 拓磨(シュツットガルト)
前半戦の採点:75点
今シーズンの成績:ブンデスリーガ2部=13試合・2得点・4アシスト/DFBカップ=1試合・0得点・0アシスト
 
 8月末にアーセナルからレンタル移籍で加入すると、攻撃的MFとしてレギュラーに定着し、13試合に出場し、2ゴール・4アシストをマークした。ここまで、移籍直後や代表戦参加による離脱を除けば、全ての公式戦に出場している。
 
 2部リーグとはいえ、昇格候補の名門クラブにおいて1部クラスの選手を押しのけての先発入りは評価に値する。若手選手を積極的に起用しようとするクラブの方針も浅野の成長を後押ししており、プレーの幅が広がっている。
 
 3試合目で初アシストを記録したが、初ゴールまでには8試合を要した。その後も順調に結果を積み重ねているが、上位争いを展開するチームにおいて、浅野自身にもチャンスが数多くあったことを考えると、物足りないと言わざるを得ない。(山口裕平)
 
◇宮市 亮(ザンクト・パウリ)
前半戦の採点:65点
今シーズンの成績:ブンデスリーガ2部=12試合・0得点・0アシスト/DFBカップ=2試合・0得点・0アシスト
 
 再スタートを目指したザンクト・パウリでの2シーズン目でも、宮市は怪我に苦しんでいる。
 
 ここまで12試合に出場し、0ゴール・0アシスト。開幕前には筋肉に張りがあったため、チームから一時離脱。開幕戦には途中出場を果たしたが、2戦目はメンバーから外れた。その後は出場時間を伸ばしていったが、9月末に行なわれた1860ミュンヘン戦でふくらはぎを痛めて、3週間ほど戦列を離れた。