ヨドバシ福袋めぐり一部利用者ブチ切れ 「アプリ不具合」指摘への会社の説明
2016年12月14日昼に予約受付を開始し、わずか20分で全商品が売り切れとなったヨドバシカメラの人気福袋「夢のお年玉箱」。その予約システムをめぐり、商品を「買えなかった」Androidユーザーが怒りを爆発させている。
「アプリの不具合で予約手続きができなかった」――。福袋の「争奪戦」に参加したAndroidユーザーの一部から、こんな指摘が出ているのだ。ただ一方で、「Androidだけど買えました」との報告も数多く見つかる。いったい、何が起きていたのか。J-CASTニュースは、ヨドバシカメラの担当者に詳しい話を聞いた。
「最新なのにアップデートしろって何だよ!!」
高価な電化製品が割安で購入できることで人気のヨドバシカメラの福袋。毎年12月中旬に実施されるインターネットでの予約販売では、大量の購入希望者が激しい「予約競争」を繰り広げることでも有名だ。
15年には予約受付を実施した通販サイトに大量のアクセスが集中し、サーバーが負荷に耐えきれずダウン。その影響で予約受付が一時中止になり、後日改めて受付が実施されるという騒動が起きたほどだ。
今年は、12月14日の昼12時30分に予約受付がスタート。例年とは異なり、ヨドバシカメラ専用の通販アプリだけで予約を受け付ける方式となったが、その人気ぶりは変わらず。全48種類の福袋は、受付開始からわずか20分で完売した。
だが、そんな福袋の新しい「予約システム」をめぐり、一部のAndroidユーザーから「アプリに不具合があったのでは」という指摘がネット上に相次いだ。こうした指摘によれば、Android端末では、最新版のアプリをインストールしていても、
「ご注文整理券の発行のお申し込みには、最新の『ヨドバシ』ショッピングアプリのご利用が必要です。(略)アプリのバージョンアップをお願いします」
というエラーメッセージが表示され、予約手続きができなかった場合があったというのだ。
そのため、ツイッターやネット掲示板には受付開始直後から、
「最新なのにバージョンアップデートしろって何だよ!!」
「Androidの私は朝ダウンロードしてるから最新のはずなのに進めない」
「ずっとアプリ最新にしろ画面で進まず終わった...」
といった怒りの声が数多く出ていた。さらに、ヨドバシカメラの公式ツイッターアカウントにも、批判的なリプライ(返信)が大量に寄せられる事態となっている。
ヨドバシ担当者「不具合はありませんでした」
ただ、福袋を購入しようとした全てのAndroidユーザーが、「アプリの不具合」を訴えているわけではないようだ。実際、ネット上には「Androidでも問題なく買えますよ」「Androidだけど買えました」といった報告も数多く見られる。
いったい、わずか20分の「争奪戦」の裏側では何が起きていたのか。J-CASTニュースは12月15日、ヨドバシカメラの広報担当者に詳しい話を聞いた。電話取材に応じた担当者はまず、
「結論から言えば、Androidアプリでは予約ができない状態となっていた、という不具合はありませんでした」
と説明する。
では、アプリに「不具合があった」というAndroidユーザーの報告は何なのか。記者がその点を尋ねると、担当者は、
「まず前提として、アプリに大量のアクセスが集中したため、予約ページに繋がり辛い状態になっていました。その影響で、ページへの接続がタイムアウトしてしまうケースがあったようです」
「その際に、iOS版では『インターネットに接続できません』と表示されました。ですが、Android版ではアプリのバージョンが判定できなかったことから、結果として『最新のアプリではありませんでした』という内容のメッセージが出たのです」
と話した。実際、同社が今回の予約状況を調べたところ、「iOSとAndroidの予約件数はほぼ同じような割合だった」という。